現場で役立つエクセル操作(その7)

 現場で役立つエクセル操作も7回目になりました。まだまだ、お伝えしたいものもはありますが、とりあえず今回で一区切りとします。

 今回は、ショートカットキーです。初心者の方はあまりご存じないと思いますが、複数のキーを組み合わせて入力することにより、メニュー選びやマウス操作の手間がなく、いろいろな機能を実現できるものです。これを覚えると、手を動かす量が減るのでずいぶん操作が楽になりますが、なかなか覚えれないのも事実です。実際にヘルプでショートカットキーをご覧いただくとわかりますが、100以上の操作ができるので驚かれることでしょう。

 

よく使うものからお得なものまで、いくつかセレクトしてご紹介しましょう。と、その前にショートカットキーの操作方法ですが、基本は二つ以上のキーを同時に押すことです。同時に押すとはいえ、0.1秒たりとも狂いなく押すのは困難ですから、実際は、片方のキーを押しつつ次のキーを押してください。例えば、Ctrl + C と書いてあれば、 Crtl キーを押しながら Cを押します。(間違っても Cから押してはいけません。ただの Cの入力になります。)

 ショートカットキーのメリットは、左手の有効活用です。エクセルを使う初心者の方は、範囲指定も右手のドラッグ、メニューも右手のクリックとほとんど右手ばかりを使い、左手が動いていないのを見かけます。(肩肘ついてあごをささえるのに使っている場合もありますが。)これではせっかく両手があるのに、効率半減です。ショートカットキーを使うと操作が簡単にできるだけでなく、両手を使
うことで操作スピードも上がります。(ついでに肩肘を突かないので姿勢もよくなります。)実際に使い慣れると、負担が右手にかかっていたことが分かると思います。

 前置きが長くなりましたが、まずは、基本中の基本。エクセルだけではなく他のソフトでも使えるショートカットキーです。

 Ctrl+C [コピー]の実行
 Ctrl+X [切り取り]の実行
 Ctrl+V [貼り付け]の実行

 Ctrl+P [印刷]の実行
 Ctrl+S [上書き保存]の実行
 Ctrl+Y 直前の操作の繰り返し
 Ctrl+Z 直前の操作を元に戻す

 コピー・切り取り・貼り付けは、XCVとキーボードの下の列に並んでいるのんで覚えやすい上に、マウスのドラッグで範囲指定してから左手でショートカットキーを実行しますので、非常に楽になると思います。
 さて、それ以外にもおすすめを紹介します。

・ちょっと便利なもの
 Ctrl+: 現在の時刻を入力
 Ctrl+; 今日の日付を入力
  Ctrl+A すべてを選択

・書式設定
 Ctrl+B 太字の書式設定の設定・解除
 Ctrl+I 斜体の書式設定の設定・解除
 Ctrl+U 下線の書式設定の設定・解除
 Ctrl+1 [書式設定]ダイアログの表示(テンキー1はだめです)

・範囲指定した後に使えるもの
  Ctrl+D 下方向にコピー
  Ctrl+R 右方向にコピー

・マウスの代わり
 Shift+↑↓←→ 選択範囲を上、下、左、右に拡張する
 Shift+Enter セルの入力を確定し、上のセルに移動します
  (Enterだけなら下のセルへの移動)
  Shift+Tab セルの入力を確定し、左のセルに移動します 
 (Tabだけなら右のセルへの移動)
 Ctrl++ セル(行)の挿入
 Crtl+- セル(行)の削除

 表作成中に文字入力でキーボードを使っていると、わざわざマウスを使うのが面倒なものです。そんなときには、最後のマウスの代わりのショートカットキーを覚えると便利です。

 これらのキー以外にもたくさんありますが、まずは上記の中からお好きなものを覚え、使い慣れてから徐々に増やしていくことをお勧めします。表入力・修正等で肩こりのひどい方はぜひお試しください。