日本語変換を便利に使おう(その2)

 今日は特殊入力機能についてお話します。

 特殊入力とは、キーボードからではなく、マウスを使った入力です。MS?IMEのツールバーにあるIMEパッドというものを使います。ここには、初心者に便利な入力方法がたくさんありますから、キーボード入力が苦手な方・漢字が苦手な方はぜひ覚えてください。

 

まず最初にご紹介するのが、手書き入力です。年賀状などの宛名書きや名刺管理で、旧字体や読み方のわからない漢字を入力するのに威力を発揮します。
 具体的な操作は、入力したい場所にカーソルを置いた状態で
 
・ツールバーの中にある[IMEパッド]をクリック
・出てきたメニューから[手書き]をクリック
・うかんむりが表示されているところが入力画面なので、それを確
 認してから、右にある消去をクリック
・入力したい漢字をマウスで書きます。このとき、ドラッグで書くことを忘れないでください。一画かくごとに可能性のある漢字が
 その右に表示されます。該当する文字を見つけたら、その文字をクリックします。
 
 これで入力されるはずです。
 書き方のポイントは2つ。ひとつは、入力したい漢字の中で特徴のある部分を先に書く。絞込みが早くなります。もうひとつは、十字を中心に画面いっぱいに記入することです。十字よりの右にヘンをいれる、十字より左にツクリを書いたほうが認識率は高いようです。

 ところで、意外に知られていないのが旧字体などの異体字を選ぶ方法です。
 まず、新字体をマウスで書きます。該当しそうな文字が認識側に出てきたら、その文字を右クリックしてください。そうするとメニューが出ますので、[異体字]をクリックします。該当する異体字が表示されますので、クリックすればOKです。
 ただし、入力できる全漢字が表示されるわけではない(第1水準・第2水準+α)ので、うまくできないこともあります。

 次に紹介するのが、ソフトキーボードです。初心者、特にアルファベットに抵抗のある年配の方や小さい子におすすめです。操作は、

・ツールバーの中にある[IMEパッド]をクリック
・出てきたメニューから[ソフトキーボード]をクリック
・[Shift] ボタンの上にあるキーボードの絵が描かれたボタンをクリック
・ひらがな/カタカナ(50音配列)をクリック

 上記作業で、画面上にあいうえお順にならんだボタンがたくさん出てきます。これをクリックしていけば、文字入力できますし、右にある変換を押すと漢字変換も出来ます。JIS配列は、入力量が多い人向きに作られていますので並びがとてもわかりずらいのです。その点、50音順のソフトキーボードですとひとめで分かりますので、不得手な方には好評です。文字入力が面倒で手を出さない方に、ぜひ一度すすめてみてください。

 次に、総画数、部首での入力です。漢字が得意な方なら、総画数もしくは部首での入力は絞込みが早いと思いますが、そもそもそんな人は入力で困ることもないので、意外と使われていません。「魚ヘンの・・えっと・・?」などと、部分的になら思い出せる漢字を調べるのに便利です。

 最後に、文字一覧による入力です。記号入力を一覧で見ながら入力したい人におすすめです。ギリシャ文字など文字種別はわかっているが読み方がわからないなどで探したいときに役立ちます。ただ、残念なことに他の入力形式と違って、カーソルを入力したい漢字にもっていってもよみがなが表示されず、番号のみ表示されます。その点にご注意ください。

 上手に使えば、入力がぐっと楽になるだけでなく、社内でのITリテラシー(ITを使いこなす力)向上にも貢献できるかもしれません。ぜひお試し下さい。