日本語変換を便利に使おう(その3)

 今回は,効率のよい変換方法のお話をします。

 住所を入力するときどのようにされていますか?
「そんなもの普通に入力するだろう!」という方も少なくないでしょう。
 実は、郵便番号を入力変換しただけでかなりの部分が入力できるのです。それが、MS?IMEのシステム辞書の中にある郵便番号辞書です。郵便番号も7桁になって10年、そのおかげで、丁目まえまでが入力できるようになったのです。例えば、486-0913と入力してから変換キーを押すと、愛知県春日井市柏原町と出ます。キーを打つ量がとても少なくなるはずです。


 この辞書機能を使うには、以下のようになります。
・ツールバーの中にある[ツール]をクリック
・出てきたメニューから[プロパティ]をクリック
・タブで[辞書/学習]をクリック
・下にあるシステム辞書の中から使いたいものにチェックを入れる

郵便番号には郵便番号辞書、顔文字(文字でつくる顔の表情)を使いたければ話し言葉顔文字辞書など、人名地名や単漢字などさまざまな辞書があります。思ったような変換ができなければ、この辞書のチェックを増やしてみることをお勧めします。

 さて、ここまではちょっとした書籍にも載っていることですが、ここからがポイント。
 まず、システム辞書ですが、追加することができます。土木辞書や医療辞書などの業界別辞書や相撲辞書、ガンダム辞書なんて業務にはちょっとと思うものまでいろいろあります。
 Yahooなどの検索エンジンで、「MS-IME システム辞書」と検索すると、有料、無料の様々な辞書が見つかります。登録方法は、ダウンロードしたのち、上記の[辞書/学習]の画面で右下にある追加ボタンをクリック。すると辞書ファイルのダイアログボックスが開きますので、ダウンロードした辞書を指定してください。その後、システム辞書の一覧に追加した辞書名が入っていることとチェックが出来ていれば、利用可能になります。

 辞書が多いと、変換効率が逆に下がったり、変換速度が若干遅くなるケースもありますので、いくつかの辞書のチェックをオンオフして自分に最適な環境をつくるのがよいでしょう。

 もうひとつのポイントは、郵便番号辞書の更新です。最近は少し落ち着きましたが、市町村合併で住所が変わることが多いですね。近くの住所ならともかく、年賀状しか出さない相手などは、新しい住所がわからない場合も多いものです。せっかく、郵便番号で変換しても、間違っていれば意味がありません。そこで、辞書の更新が必要なのです。それほど難しくもありません。下記アドレスで、MS-IMEのバージョンに応じて、更新された郵便番号の辞書の場所がわかるようになっています。

 http://support.microsoft.com/kb/832463/ja

基本的には、辞書更新プログラムをダウンロードしてダブルクリックしたら、あとは指示に従うだけで終了です。
 困ったことに、古いバージョンのMS-IME対応ぶんまでは最新の郵便番号が提供されません。そのときはお手数ですが、下記サイトで提供されるシステムでオリジナルの辞書を作るしかありません。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~kenken_y/#zipcsv

自分の辞書の作り方については、次回お話したいと思います。とりあえずは、
システム辞書のチェックを増やしてみて文字変換の効率アップを目指しましょう。