仮想化ソフト

 みなさん、仮想化ソフトってご存知ですか?たぶん、多くの方はご存じないと思われます。仮想化ソフトとはひとつのパソコンで複数のOS(基本ソフト)を動かすためのものです。具体的にはWindows XPが動いているパソコンで同時にWindows 98を動かしたり、ひとつのパソコンで複数のOSを動かして性能の高いパソコンを効率よく使う際に用います。たとえば、古いパソコンで動かしていた業務ソフトを新しいパソコンで動かしたいときに新しいパソコンでは古いOSに対応していない場合があります。そのために普通なら費用を出してソフトを新しいOS用に修正するしかありません。機能追加や見直しのついでに新しいOS用にするのは悪くはありませんが、単にパソコンの入れ替えのためだけにソフトを改修するのはもったいないと思いませんか?このようなときに仮想化ソフトを用いれば、最新パソコンの上で古いOSを動かすことができ、改修なしで使うことが可能になります。昔は導入が難しかったのですが、最近はだいぶ簡単になりました。今回はそのようなソフトをいくつか紹介します。

◆Virtual PC
 http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/virtualpc/default.mspx

 2006年から無償からされたマイクロソフトの仮想ソフトです。Windows7 XP Modeはこのソフトをベースにしています。導入は少し手間ですが、Windows 98からWindowsVistaまで幅広いOSを導入することができます。何よりマイクロソフト社自身が出している安心感が一番の魅力です。

◆Windows7 XP Mode
 http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/products/windows-7/features/windows-xp-mode

 Windows7では、WindowsXPでしか動かないソフトを動かせる機能があります。それがXPモードといわれるものです。Windows 7 Professional、Enterprise、Ultimateで、かつIntel VTかAMD-Vを有したCPUが必要ですが、Windowsに標準で仮想化ソフトがつくことで、仮想化に対する敷居がかなり低くなると思います。

◆BootCamp
 http://www.apple.com/jp/macosx/compatibility/
 
 アップル社のOS Mac OS Xに入っているソフトです。仮想化ソフトではないですが、アップル社のパソコンでWindowsXPやVistaを動かすために使うものです。このソフトのおかげでMac ユーザーはパソコンを2台買うことなくMacとWindowsを使うことができます。ただし、再起動が必要なため、両OSを行き来するような作業には不向きです。
 
◆Parallels Desktop for Mac
 http://www.parallels.com/jp/products/desktop/
 
 マック用仮想化ソフトです。BootCampと違って、再起動無くWindowsとMacOSを行き来できます。有料ですが、両OSを行き来するような作業には最適です。

◆VMware
 http://www.vmware.com/jp/
 
 仮想化ソフトのトップシェアをもっているソフトです。動かせるOSは、MS-DOSからWindows7、WindowsServer、Linux、Solaris など多くのOSが動くため、根強い人気があります。ただし、導入にはそれなりの準備と技術が必要です。
 
◆Xen
 http://xen.org/(英語サイト)

 サーバーを中心に急速に普及している仮想化ソフト。一般の方にはあまり関係ないかもしれませんが、WebサーバーやファイルサーバーをLinux で動かしている方には注目のソフトです。

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