クラウドソーシング(その2)

 前々回に紹介したクラウドソーシングの続きを紹介します。

 クラウドソーシングのメリットは、制作費用が安いことが挙げられます。入札のため安くなることもありますが、仕事が集中しているところよりしていないところに頼むほうが安くなるのは道理です。受ける側に余裕がない状態では受けないと思います。

 他にも苦手な仕事(たとえば、デザインとか)の部分だけを頼めるとか、自社周辺ではないプロに仕事を頼むことができるとか、クラウドソーシングを使うことを前提で仕事を増やすことができるのもメリットだと思います。

 反面、かなりの情報を公開することになるため、セキュリティ的な心配があります。特に顧客情報のデータ入力などは個人情報の取り扱いを十分に注意して依頼することが必要です。また、当然見知らぬ人に頼むことになるので、人を見極めることが必要ですし、成果品の出来栄えも納得いくものになるかどうか心配です。そのことを考慮するとあまり期間がないものは頼みにくいでしょう。

 コミュニケーション不足にならないようSkypeなどで打合せを行っているとの話も聞きます。遠方にいるから仕方がないというのはよくありません。双方で納得いくすり合わせを行うべきです。

 とはいえ、条件をしっかりおさえておけばとても便利なサービスだと思います。

 前々回はIT・事務系を中心に紹介をしましたが、今回は少し違った視点でのクラウドソーシングを紹介します。

◆Cloud Design
 https://www.clouddesign.co.jp/

 CAD図面作成やパース作成、内装プランなど建築デザイン系の仕事に特化してクラウドソーシングです。

◆スタジオアンビルト
 https://www.studiounbuilt.com/

 こちらも建築デザイン系の仕事に特化したクラウドソーシングです。専門家側が値段をつけたサービスを選ぶショッピング形式と通常のリクエスト形式の2種類が選べるのが特徴です。

◆ツクリンク
 https://tsukulink.net/

 塗装工事や大工浩二、とびなど外注工事専門のサービスです。現場に行くことになるのでクラウドといっていいのかどうか微妙ですが、知り合いの業者以外を探すきっかけにはなりそうです。

◆nutte
 https://nutte.jp/

 縫製業に特化したクラウドソーシングです。1点ものの洋服を依頼・受注するためのサービスです。1点ものだけに技能が求められると思いますが、職人さんはいそうなので発展を期待したいサービスです。

◆DMM.makeクラウドソーシング
 http://make.dmm.com/crowdsourcing/

 2015年2月に開始したばかりのサービスですが、モノづくり分野に特化した形で提供される予定です。まずは3Dデータのモデリングからはじめて徐々に広げるようです。

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