Windows10

 Windows10のアップグレードサービスが7月29日に始まって、約2ヶ月ちょっと経ちました。パッケージ版も9月4日に発売されました。

 少しずつですが、Windows10に関する相談も増えてきています。Windows8の時よりも関心が高いように感じます。今回からみなさんによく相談を受ける話や特徴を紹介したいと思います。

(1) 無償アップグレード

 一番相談の多い話ですが、意外と制約があることが知られていないようです。まずは、対象となるOS(基本ソフト)はWindows7 Service Pack1とWindows8.1Updateです。つまり、原則としてWindows Updateを使ってある程度最新の状態にしておく必要があります。また、比較的新しいOSであるWindows RT8/RT8.1は対象でないので注意してください。

 もう一つは期限が2016年7月28日までということです。それまでにしないと有償となります。1年もあるから安心とほっとくと気づいたら終わってたということがないようスケジュールやリマインダーをセットしておくことをお勧めします。

 あとは当たり前といえば当たり前なのですがインターネット経由でアップグレードをする必要があるので、回線が遅いものだと大変な時間がかかります。

 もし、自分の環境が遅く、知人に光回線のネット環境を持っている方がいれば、その方のところにパソコンを持ち込むか、頼んでUSBもしくはDVDでインストールできるファイルをダウンロードしてもらいましょう。場所は下記のリンク先です。

http://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

なお、アップグレードの組合せは

Windows7 Starter,HomeとWindows8 Home ⇒ Windows10 Home
Windows7 Pro,UltimateとWindows8 Pro ⇒ Windows10 Pro

となります。また、32ビットか64ビットかDVDに保存するのかUSBなのかの組合せもあります。頼む際はエディションとビット、DVDの有無をきちんと確認することを忘れないでください。組み合わせを間違えるとアップグレードできない可能性があります。

 では、期間も決められているのですぐにアップグレードしていいのかというと答えはノーです。注意点は大きく2つあります。

 1つは、ハードウェアの問題です。特にノートパソコンの場合内蔵している機能が全部Windows10に対応しているかどうかをメーカーページで確認する必要があります。デスクトップパソコンの場合は最悪一部を入れ替えることができますが、ノートパソコンやタブレットの場合はできないため、使えなくなる可能性があることを念頭におく必要があります。メーカーによって異なりますが、Windows7時代(2011年以前)のパソコンは対象機種から外れていることが多いです。確認してダメだった場合も一部の機能が使えないだけかもしれませんが、メーカーが対象としないため自己責任となります。

 なお、システム要件はWindows7の時代とほとんど変わっていないため、性能で困ることは意外と少ないと思います。

 もう1つは、ソフトウェアの問題です。こちらは一般的なソフトは問題ないと思いますが、オンラインソフトや業務用ソフトの場合対応ができていない可能性があります。特に業務用ソフトは法令の改訂に合わせるために年度末にバージョンアップをすることが多くしばらくは様子見をせざる得ないです。販売量があるソフトであれば、メーカーのホームページに対応に関するページが掲載されていると思いますので、必ず確認するようにしてください。

 なお、自社開発のソフトは完全にサポートから外れる可能性が高いと思います。開発会社と相談の上、サポート費の中でよければ、動作確認をしてもらい、難しいのであれば、有償で確認してもらうことになるでしょう。こちらの場合はソフトそのものが大丈夫でも専用ソフトで使う周辺機器がダメな場合もあるので、影響する範囲をよく確認して、開発会社と相談しましょう。

 上記の点を確認し、問題ないと判断したらアップグレードしてください。とはいえ、ソフトの対応を考えると現実的にはもう少し待つことになりそうです。

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