ガントチャート(工程表)作成ツール(その2)

今回もガントチャートいわゆる工程表の作成ツールを紹介します。

一般的にはエクセルで作られている方が多いと思います。この際に困るのが作業配置図などの絵です。そのため、CADソフトを使って書かれている人もいるのではないでしょうか。CADソフトでのメリットは工程表に正確な図面を挿入することができ、工程表と作業図のハイブリッドな図表が簡単に作成できるところにあります。特にCAD図面なので、図自体を三角スケールで図ることでおおよその作業量(面積、距離)を把握することができるのがいいです。

CADは表作成が苦手な場合もありますが、一度書式を作ってしまえば、線の伸び縮みや文字変更だけなのでそんなに手間はかかりません。もちろん、エクセルを貼りこむことができるCADもありますので、エクセルで表作成をしておいて挿入というのもありです。

逆にエクセルに図で挿入する場合もあります。どちらがいいかは現場ごとに変わりますが、詳細図でない限りはエクセルベースのほうがデータ共有や加工の点でメリットがあるのでエクセルベースが多いようです。

海外の建設現場ではマイクロソフトプロジェクトと呼ばれる専用ソフトでの管理が行われていることが多いようです。ガントチャートを書く以外にも作業量のへ平準化や報告書作成など様々な機能があるので、使いこなせばとても便利ですがなかなか敷居が高く、日本での普及は今一歩のようです。とはいえ今後の世の中の情勢から考えると大規模工事には必要なツールになりそうな気がします。

◆Microsoft Project
https://www.microsoft.com/ja-jp/project

ガントチャート作成というよりプロジェクト管理ツールという位置づけで世界的に有名なソフトですが、なぜか日本ではそれほどでもないソフトです。有償ですが多機能で業界標準的な存在です。

◆ProjectLibre
http://www.projectlibre.com/

OpenProj の後継でMicrosoft Projectの代替を意識したソフトです。日本語にも対応し、かなり多機能です。そのため逆に取っつきにくいとの話もあります。無料です。

◆GanttProject
http://www.ganttproject.biz/

ガントチャート作成ソフトです。オープンソースの無料ソフトですが、高機能で日本語にも対応しています。Microsoft Projectのファイルも編集できるようです。

◆がんすけ
http://www.gansuke.com/

日本製のソフトでフリーソフトとシェアウェアの2種類があります。Windows98からWindows10までと幅広い対応をしており、歴史も古く、ガントチャート作成に便利な機能がついています。

◆TaMa.5
http://www.netsphere.jp/tama/

こちらも日本製のソフトで、フリーソフトとシェアウェアの2種類があります。複数ユーザでの同時編集もできるのが魅力です。

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