公式サイト構築(再構築)

みなさんの会社は自社の公式サイトをお持ちですか?たぶん、多くの会社はお持ちだと思います。

しかし、規模の小さい会社では、まだまだ、公式サイトを持っていないですし、持っている会社もいつ更新したんだろうというような時代を感じさせるサイトのところもあります。このような企業では再構築(つまり、作り直し)を検討されていることが多いです。

「うちは公共事業中心だからネットでの営業みたいなことは要らないよ」ということを言われる方もいらっしゃいますが、公共事業を発注される方も決してみないわけではありません。むしろ、新しい技術や受注企業の基本情報を確認するために見る方も少なくないようです。

また、電子入札、電子納品で建設業は他業種よりかなり早くからネット環境を整備している小規模企業が多いこともあり、社内環境がないからできないといった理由は少ないです。環境はあるがなかなかきっかけがつかめないし、なんか難しそうだし、高そうだといったイメージがあるようです。今回から数回にわたり、役割や目的、作り方の留意点などを紹介していきます。ない方はぜひ作っていただき、ある方は一度自社のサイトを見直してみてください。

それでは、公式サイトの役割を2つの視点から説明していきます。まずは、サイト規模からみた役割で、3段階に分けてみます。

第1段階は無料のWebサービスを利用したり、各種団体の企業ページを利用した1ページのみの規模のものです。公式サイトというよりは公式ページといった感じで、インターネット上の名刺といったところでしょうか。会社名、住所と電話番号、簡単な地図と代表工種が掲載されているものです。これでも、電話連絡したいけど電話番号を聞き忘れたとか名刺交換をしていないが郵送物を送りたいといったニーズには十分対応できます。

特に現場に来られた二次以降の協力業者さんへの連絡で現場職員が助かります。さすがに協力業者さんでも二次以降の方と名刺交換はしないですからね。もちろん施工体制台帳や契約書等をみれば情報が記載されているのですが、ページさえあれば会社名で検索できるので楽なのです。

第2段階はホームページサービスを利用した、数ページ程度の規模のものです。多くの企業がこの規模だと思います。会社案内や事業案などの更新性の少ない情報を掲載しています。インターネット上でのパンフレットといった感じです。施工実績も掲載されていますが更新ができていないところもあり、作った時期がわかってしまうようなサイトもあります。

こちらも今いる協力業者が次の工事や工種をできるかどうかの相談する前に調べることであたりを付けることができます。現場に来ている人に聞けば済む場合もあるのですが、意外と自社で何ができるのか知らない方もいるので、そんな際に役立ちます。

第3段階はサービスの具体的な案内や問合せができ、施工実績も単に結果だけでなく、施工中も随時更新して掲載しているサイトです。公式ブログといった会社専用の更新情報を掲載しているページを所有したり、Facebook、Instagramといったソーシャルサービスを利用して、顧客とのやりとりを実現しているところもあります。まさにインターネット上の営業マンです。

ここまでくるのは民間しかも個人を対象にしている企業が多いです。いわゆるBtoC(企業と個人の取引)です。企業向けでも固有技術をもっている企業であれば、このレベルまで行く価値はあります。現場にいるときはよく資料請求などした記憶があります。

次に内容から見た役割です。こちらも3つに分けますが、3つは選択するわけではなく、すべて同時に成立するものでもあります。

一つ目はブランディングによる信頼感の向上です。サイトのイメージカラーや写真、会社理念、社長挨拶などを通して、企業のイメージを見る人に印象付けます。「こんな想いの企業なんだ」「明るく元気な感じだな」といった印象をもってもらいます。

二つ目はプロモーションによる優位性向上です。商品・サービスの特徴を説明することで他社との差異化を図ります。建設業では独自技術や難工事等の施工実績がこれに当たります。「この技術を使ってみたい」「こんな工事ができる実力があるんだ」とわかってもらえることが大事です。

三つめはインフォメーションによる安心感向上です。サービスの詳細説明で品質保証や実績による安心感を持ってもらうことやスタッフ・社員紹介や工事に対する取り組み・姿勢、顧客への対応などで「この会社になら、任せることができる」と思ってもらえる情報を提供します。

上記の3つの役割は理想を言うとバランスよくいれたほうが望ましいです。一度自社サイトを上記の視点で見てください。

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