公式サイト構築(再構築)(その16)

前回までで基本方針は一区切りです。今回はいよいよ掲載内容の具体的な話をします。

前回までで7つの方針が決まりました。

(1) コンセプト
(2) コンテンツ
(3) ナビゲーション
(4) デザイン
(5) サイト構築環境(掲載内容の置き場所とネット上の住所)
(6) サイトの運用体制
(7) 更新頻度と更新計画

サイトの運用体制次第ではこれで制作会社に発注といったことになりますが、自社運営の方向けにもう少し具体的な掲載内容についてお話しします。まずは、固定的な掲載内容です。

固定とはいっても年に1回ぐらいは見直してほしい掲載内容です。まずは、会社案内、事業内容、サービス紹介です。

(a) 会社案内

一般的には、社長(代表)挨拶、経営理念、会社概要、アクセスマップといったところでしょうか。会社概要は正式名称、所在地、電話番号、FAX番号、代表者名、創業年月日、主な業務内容が書かれます。これに主な取引先や建設業ならではの有資格者数、取引銀行や沿革も書く場合があります。

内容量が多いと判断される場合は会社概要から外して独立して、項目として記載することもあります。理想を言うとこれ一枚で企業の全体像がつかめるようにしておくことが望ましいです。

(b) 事業内容

BtoB(企業向け)の企業の場合は、上記の会社案内に含む場合もありますが、できれば独立させるほうがわかりやすいです。具体的な内容は会社のサービス内容です。施工事例で示すこともありますが、局所的な記載になってしまうので、簡単でもいいのでまとめたものを掲載するほうが見る人にはわかりやすいです。

BtoC(個人向け)の企業の場合は、事業内容という言葉では固いので、○○の特徴とか、△△ってどんな会社、□□とは、当社のこだわり、当社の強み、当社の家づくり、当社だからできること、選ばれる理由と言った感じで柔らかい表現で事業の内容を紹介していきます。

できれば、SEOも考慮するためにどのあたりの地域でどのようなお客様にどのような工事・サービスをしているかできるだけ具体的な単語で記載しましょう。建設会社を検索するキーワードには必ず地域名は入りますし、一般名称のサービス名(リフォーム、新築、道路工事、水道工事等)も入れることが多いです。事業内容は会社パンフレットの顔になる部分ですから、お客様がピンとくるような内容を意識してください。

(c) サービス紹介

BtoCの企業(個人向け)はサービス内容を会社側の組織別に並べた事業内容とは別にお客様のニーズ別にしたサービス内容を掲載することが多いです。

具体的にはリフォーム企業の場合、事業内容だとリフォーム部門、建材部門といった分け方をすると思いますが、サービス紹介ではもう少しかみ砕いて、お風呂でお困りの方とか、太陽光発電を検討しているお客様、バリアフリーにしたい、といった顧客が探しやすい分け方で記載します。検索キーワードも意識しないとせっかく書いた内容を見に来てもらえません。他社の事例もよく研究して自社のお客様はどんな言葉で探しているのか、どんなことに困っているのかを意識して解決策を提示するような形式で記載してください。

サービス紹介にはご相談の流れといった相談から契約、工事の流れといった工事着手から完了までの手順という手続きの説明もあるといいです。内容や規模によっては工事完了まで何ヶ月もかかるものもあります。繁忙期と閑散期でも待ってもらう時間が異なります。

業界関係者から言えば当たり前のことですが、お客様にはわからないことだらけです。丁寧な説明は大切ですよ。

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