IT活用フェーズとは

このフェーズの目的は、実運用になったIT環境のもとでのITサービスが問題なく定常運用するための計画策定と実行を行うことであります。

従来は、情報システムは完成したら、あとは各業務担当者にお任せであることが多く、運用・保守計画がないがしろにされる傾向がありました。このフェーズでは、「IT導入計画書」をもとにSLA(システムが提供すべきサービス)を明確にし、定常的な運用に必要な運用・保守の実施とトラブル対応、リスクマネジメントを行っていきます。

また、前のフェーズと同様に実施状況を定期的にモニタリングすることにより、サービスの低下防止や新たな要求事項の確認を行っていきます。期限・モニタリング回数は、「IT戦略企画書」「IT戦略実行計画書」の内容に基づき、ITサービスのライフサイクルに合わせますが、昨今のITの変化スピードも考慮し臨機応変に対応していく必要があります。

最後に、「IT戦略達成度評価報告書」をまとめて、今後のシステム開発の資料にします。