今回はi-Construcionについて紹介します。
平成27年12月15日に「i-Construction委員会」の第1回が開催されi-Construcionは建設現場の生産性向上を行い、従来の「きつい、危険、きたない」 から 「給与、休暇、希望」を目指して、以下の3つの取組を行うこととして始まりました。
・ICTの全面的な活用
・規格の標準化
・施工時期の平準化
つまり、i-Constructionは単なるICTの活用だけではなく、規格の見直しや繁忙期閑散期の是正も含めた建設業の大きな生産性改善による魅力向上が目的です。
とはいえ、多くの資料や視点はICTの活用に割かれています。できれば、さらに地方公共団体での技術職員不足対策や維持管理に対する民活による技術的支援の仕組みづくりなどにも踏み込んでほしかったのですが、総花的になるのを避けて絞ったのだと考えます。
土工事3次元データの全面的な採用やIoT、AIの現場導入など2020年を一つの区切りにして進めていますが、今年までが準備期間といった感じで来年度から本格的に始まる予定です。
ICT活用、規格標準化の恩恵は大きいと思いますが、施工時期の平準化が地方建設業では一番の魅力ではないかと考えます。これを機会にどんなものかを知っておきましょう。
◆技術調査:i-Construction
http://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000028.html
国土交通省のi-Constructionのページです。委員会の資料が背景や内容をつかむのにいいですが、量があるので時間があるときに見てください。
◆建設施工・建設機械:ICTの全面的な活用
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/sosei_constplan_tk_000031.html
i-Constructionの3本柱の1つ「ICTの全面的な活用」に関するページです。ICT導入協議会の資料や関係要領の内容を見ることができます。
◆i-Construction推進本部
http://www.nilim.go.jp/japanese/organization/ic_honbu/indexicon.htm
国土技術政策総合研究所の関連サイトです。主にi-Constructionに関する研究や基準類の説明があります。
◆建設ICT/i-Construction
http://www.nishio-rent.co.jp/i-construction/
レンタル企業の西尾レントオールが提供する特集ページです。たぶん、国土交通省のサイトより最初にこちらを見るほうがいいかもしれません。まんがややさしく解説といったとてもわかりやすい説明があります。i-Constructionのiを愛とするのはいいですね。
◆「i-Construction」
http://icon.fukuicompu.co.jp/index.html
CAD、現場管理ソフトメーカーである福井コンピューターが提供するi-Constructionの専用サイトです。事例動画がわかりやすくていいです。
◆i-Construction特設サイト|建設システム
https://www.kentem.jp/i-construction/
施工管理ソフト「デキスパート」のメーカーである建設システムの特設サイトです。自社製品を利用した動画での紹介が少し時間がいりますがわかりやすいです。