前回に引き続き、会社でのスマホの利活用についてお話します。
前回は、ビジネスチャットを利用した簡単な報告連絡相談、いわゆる報連相でした。今回はちょっと周辺機器を利用したスマホ利活用をお話します。
以前に比べるとスマホの画面もずいぶん大きくなりました。以前は画面サイズが7インチのものは小型タブレットとして、扱っていましたがスマホでも大型のものは6.7インチとほぼミニタブレットに近い状態になりました。
解像度も高く、年配の方には少しつらいかもしれませんが、拡大縮小を利用すれば図面も見ることが可能です。タブレットならもっと見やすいですよね。
入力面の課題
とはいえ、入力面に関してはさすがに難しいです。フリック入力になれていれば、そうでもないかもしれませんが、ソフトウェアキーボードだと打ち間違いが増えることも少なくありません。
今は音声入力もできるので、簡単な報告であればこの機能を利用することで入力負担が大きく減ると思いますが、しゃべり方を訓練しないと、「えー・あー」「えーっと」といった「フィラー」と呼ばれる無意味なつなぎ言葉が入力されてしまい、結局キーボードで修正ということもあります。
最近はAI機能で、「フィラー・言い淀み除去機能」といったツールも出てきていますが、特定のサービスにしか使えないことが多いので、まだこれからといった感じだと思います。
モバイルキーボードの選び方
となると、ハードウェアとして追加しておきたいのがモバイルキーボードです。サイズもいろいろですが、私がお勧めしているのは折りたたみできて、キーピッチがそこそこ大きいものです。
キーピッチというのはキーとキーの中心間の距離のことで、デスクトップで利用するキーボードのキーピッチは19mmが標準です。ここまで離れていなくてもいいかもしれませんが、これに近い距離の方が入力しやすいです。もちろん、手の小さな方はもう少しキーピッチの狭いほうがいいと思うので、大きめの家電量販店にいって、自分にあったキーピッチを把握しておきましょう。
あとはキータイプ(押して戻る仕組み)が「メンブレン」「パンタグラフ」「メカニカル」のどれにするかとか、キーストローク(押し込む深さ)が深い方がいいか浅い方がいいかとか好みがありますが、この辺りは人それぞれなので、一度いろいろ触ってみてもらうのが一番です。
デスクトップ用のキーボードでも同様の仕様になっているので、そちらで感触を確認してから、モバイルキーボードの仕様で同様のものを選ぶと間違いないです。
数字入力だけ楽したいという方ならテンキーだけのものを購入されるのもいいと思います。ノートパソコンと併用されているのであれば、Bluetooth接続のものを一つ買っておくと便利です。
接続方法は以前は無線でBluetooth一択といった感じだったのですが、スマホの接続端子がUSB-Cになってから有線のUSB-C接続のキーボードも選択肢に入ってきました。
無線キーボードだと充電が必要ですが、有線キーボードだと不要です。入力する場所やケーブルの有無で無線のほうがいいことが多そうですが、値段も安いので入門編としてはいいと思います。
Bluetoothマウスもお勧め
あと、キーボードで入力すると意外と困るようになるのが、画面でのタッチ操作です。こちらは状況によっては、キーボードにタッチパッドがついたものを利用するか、マウスを追加購入するのもいいと思います。
マウスはBluetooth接続タイプを1つ買っておくと、スマホだけでなく、タブレットでもノートパソコンでも利用できるので、便利だと思います。キーボード、テンキー、マウスとなるとほぼモバイルPCですね。嵩張ると重量が増えて軽量なモバイルノートのほうがいい場合も出てくるので、注意してください。
スマホやタブレットでで少し長めの文章をそれなりの頻度で入力する方はモバイルキーボードはお勧めです。負担感の軽減がかなり大きいと思います。ご検討ください。