公式サイト構築(再構築)(その13)

前回に引き続き、自社の公式サイトを構築するための基本方針についてお話しします。

前回はデザインいわゆる見た目をどのように考えるかというお話しをしました。今回は少し技術的な話ですが、サイトの構築環境の話をしていきます。

(5) サイト構築環境(掲載内容の置き場所とネット上の住所)

まずは初めて公式サイトを作る場合です。これは最初の基本方針でどのような顧客にどのような情報を提供するのかと掲載内容の量によって、いくつかのタイプがあります。

組合せとして、どのようなサービスを利用するかと自社のドメイン(インターネット上の住所、例:toyota.co.jpやshimz.co.jp)をもつかどうかです。

a.無料のサイト制作Webサービス(自社のドメインはなし)

1ページから数ページのサイト向けです。問い合わせのメールアドレスは現状持っているプロバイダーのメールアドレス(xxx@ocn.ne.jp)といったものを利用します。とりあえず、作りたいという方や自社のホームページってどんなイメージなのか雰囲気だけでも味わいたいという人にお勧めしています。

ペライチ、Jimdo、Wixといったサービスがありますが、表示画面に広告が掲載されてしまう点を考慮しておく必要があります。

b.有料のサイト制作Webサービス(自社のドメインはあり)

ページ数は上記とあまり変わりませんが、自社のドメインを設定することができます。広告も消すことができますので、自社の公式サイトに他社情報が載ることはありません。

ただし、サービスによってメールアドレス数が制限されます。これを機に自社内での情報共有をメールアドレスでやりたいという方にはあまりお勧めできません。LINE等の別の連絡手段で情報共有はするので代表アドレスがいくつかあればいいというのであればこのタイプを選択できます。

c.レンタルサーバー(自社のドメインはあり)

公式サイトの内容を自由に作りこむことができます。数百ページのサイトでも問題なく作ることが可能です。また、Webサーバーだけでなく、メールサーバーも利用できますので、社員全員にメールアドレスを配布することも可能です。

もちろん、コスト的には初期費用も運用費用も他の2つに比べるとかかります。特に他の2つは制限がありますが、最初から比較的容易に掲載内容の更新、追加が可能な機能がついていますが、このタイプは自社でその機能を準備する必要があります。最近は無料で機能を構築できるソフト(WordPress,Joomla等)もありますので、これらを初期段階で準備すればOKです。

d.レンタルサーバー(自社のドメインなし)

組合せとしてはレンタルサーバーだけでなく、プロバイダーの無料ホームページサービス等を使っている場合はこのタイプに含まれます。準備段階としては問題ありませんが、a.やb.と比べるとメリットがあまりないので新たに作る場合はお勧めしていません。

次に既存サイトの再構築ですが、上記のいずれかの状態だと思います。構築方針や掲載内容をみて、そのまま現行の環境にとどまって再構築するか、環境も変えるかを決めてください。

一般的にd.タイプの場合は変えることをお勧めしていますが、それ以外の場合は現行のサービス・機能が再構築するための提供内容に支障がなければそのまま、そうでない場合はサービスの移行を検討することを提案しています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする