今回から、日本語変換を便利に使えるようお話します。文字入力は支障なく出来ても、変換がうまくいかないと作業効率は下がります。前回までお話したエクセルやワードと同様で、知っているとかなり楽になるという機能がいろいろあります。ぜひ覚えて、らくらく入力を身につけましょう。
最初に。日本語変換は何をお使いですか?
「そんなの、Windowsに標準でついているものだろ」
という方がほとんどでしょう。中には
「うちは一太郎を入れているからふつうのとちょっと違うよ」
という官公庁関連(官公庁での一太郎普及率は民間の数倍です)の方もいらっしゃるでしょう。
実は、日本語変換ソフトはいろいろあるのです。昔は、基本ソフトに標準でついていなかったので、いろいろな種類の日本語変換ソフトがありました。現在では、標準でMS?IMEというソフトがついているので、大半の方は知らず知らずのうちにこのソフトをお使いのはずです。よって、一番使用数が多いMS?IMEで話を進めますが、他のソフトでも似たような機能は必ずあります。ぜひ、以下の話をヒントに機能をさがしてみてください。
まず、ショートカットキーです。意外とご存じない方もいらっしゃるので、最初に紹介します。
・文字入力前
[無変換]:カタカナ/半角カタカナ/ひらがなモードの切り替え
[Shift]+[無変換] :全角英数/半角英数モードの切り替え
・文字入力時
[Shift]+[Space] 半角スペースを入力(全角入力モード時に)
・文字を入力し、変換する前
[F5] : 部首コード変換
[F6] : ひらがな変換
[F7] : カタカナ変換
[F8] : 半角変換
[F9] : 全角英数変換
[F10] : 半角英数変換
[ Shift ]+[ Space ]:「前候補」を表示
[ Shift ]+[ → ] :変換対象の)文節を伸ばす
[ Shift ]+[ ← ] :(変換対象の)文節を縮める
[ → ] :次の文節へ移動
[ ← ] :前の文節へ移動
すべて覚えなくても、まずはFで始まる5つのキーだけでもかなり楽になります。また、これらのキーを押すと上記のような変化が起きることを覚えておいてください。「急にカタカナ入力になった」などの問い合わせを受けることがありますが、大抵はスペースキーと無変換キーを間違って押した場合に起きていま
す。上記の切替を知っていれば対処は簡単なのですが、知らない方が多いため、問い合わせとなるのです。あなたがもし教える側の立場ならば、このキーは押すとこんな風に変わるので注意してくださいと伝えるだけで、相手の心理的負担が大きく減ることを覚えておきましょう。
文節の伸縮はその後の変換能力に影響を与えます。変換効率を上げたい方はぜひマスターしてください。
もうひとつのおすすめは、記号入力の方法です。下に示すひらがなを入力して変換キーを押すと一般的な言葉とは別に、様々な記号が候補に表示されます。知らない漢字の入力については次回お話しますが、下記の単語を覚えておくだけで記号入力はずいぶん楽になります。ぜひお試しください。
かっこ 【】『』《》
きごう ?§^≫?⇒⇔∀∃∠⊥
けいさん ≧÷±?×+=≠<≦>
ずけい ●○▼▽▲△■□◆◇◎★☆
たんい ′″℃¥Å??%‰$°
やじるし →↓←↑
おなじ 々〃仝
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