ネット戦略

今回は公式サイト構築の派生でネット戦略に関するお話をします。

公式サイト構築(再構築)(その8)で公式サイト構築に際してのネット基本方針・戦略・戦術を策定するお話しをしました。その際に戦略に関しては4つの戦略(商品・サービス、価格、流通、販促)をまとめますと割愛していたのでこのあたりをもう少し詳細にお話しします。とはいっても今まであちらこちらで説明している部分と重複しているのでまとめっといった感じです。

まず、4P戦略はネットに限らず販売戦略を立案する際に使う手法です。

Product(製品・サービス)
Price(価格)
Place(流通)
Promotion(販促)

の4つの頭文字から4Pと呼んでいます。ついでに話しておくとこれの対になるのが、4Cと呼ばれるもので

Customer Value(顧客価値)
Customer Cost(顧客コスト)
Convenience(利便性)
Communication(コミュニケーション)

の4つの頭文字から4Cと呼んでいます。4Pが企業側の目線、4Cが顧客側の目線でのまとめ方といわれており、どちらの視点も大切です。今回は最初の2Pをお話しますが、対となる2Cの視点もあわせて説明します。

(1) Product(製品・サービス)

これは自社の製品・サービスです。建設会社でいえば工種、工法といったところです。単に工種といっても規模や得意分野、対象建築物で企業ごとに特徴がでます。自社の強いところを中心にできる範囲をもれなく書き出してみましょう。もちろん、元請でなく、下請中心の企業でも自社の得意分野はあるはずです。自社はどんなことができるのかこれを機会にまとめてみましょう。

ピンとこなければ、施工実績をまとめてみると見えてくることもあります。工種の分類はいろいろありますが同業他社の事例を参考にするとイメージしやすいと思います。

製品・サービスは顧客目線でどのような価値を顧客に提供できるかを意識しましょう。「うちの工法はこれがすごい」というより、「うちの工法であなたの○○を解決します」という視点も持ちましょう。

実力を示すという意味では取引企業(発注者)をまとめておくのもお勧めします。どんな取引企業に対してどんな工事をしたかは顧客としては一番イメージしやすいですよね。

(2) Price(価格)

そのものずばりの価格です。土木工事の場合は単価を明示することは難しいですね。建築工事もリフォームのような部分的な表現なら可能ですが、トータルはやはり明示することは難しいです。ただし、ここは戦略ですので、得意な工種で価格勝負をするとか赤字工事にならないよう原価を明確にするといった方針的な内容を書き出してみましょう。

顧客としては一番知りたい費用ですが、同じ建築物でも場所や工期によっても大きく変わります。あえて費用をまとめるとするならばどうして価格が一定でないかを説明できるようにしてみるのもいいかもしれませんね。

お問合せから契約までの流れを記載している企業もあります。特に個人や民間企業相手の建設会社ではあると親切だと思います。できれば、平均的な期間でいいので、その手順にかかる時間を明示しておくのは顧客目線として重要です。

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