デジタルカメラの活用(特別編)

    回は、前回お話した活用に関する特別編。
 デジタルカメラは写真を撮る機械です。そんなの当たり前とおっしゃるでしょうが、デジタルカメラにはもうひとつ重要な機能が・・前回すこし触れましたが、撮った写真をすぐ見られます。多くの機種では、テレビに写すことも可能。この機能を生かした活用方法があるのです。

 最近では、近隣住民や施主の現場見学が増えました。現場事務所で進捗状況を説明する機会も多いでしょう。このような場合、普通はA3で印刷した資料をそれぞれの手元に配布し、さらにA1図面やホワイトボードを用いて説明することが多いと思います。
 ここで、わたしはA1図面とホワイトボードの代わりにデジタルカメラを使いました。この説明会のために行った準備は、下記のとおりです。

1.デジタルカメラの中に入れて使う写真を作る

 ・前月までの各月ごとに撮った進捗状況写真(同じアングルでならべるとわかりやすい)
 ・今月分の特に説明したい部分の写真
 ・パワーポイント等の資料を写真化したもの(注参照)

2.ファイル名をデジタルカメラの命名基準にしたがって変更する
 
  ここで大切なのは、1.で並べた順番で名前をつけることと、
  ファイル名をデジタルカメラの命名基準と同じにすることです。
  (例えば、フジフィルムだとDSCF0001.JPG)
 
3.それを保存メディアにコピーして完了
  
  このときも、メディアのフォルダ等はデジタルカメラの規則に合わせてください。

4.21インチテレビを準備し、そこに保存メディアの入ったデジタルカメラをつなぐ
  
  すると、パソコンなしで立派なスライドショーができます。
  デジタルカメラでの再生操作なので、パソコン等が不得意な人でも大丈夫。
  何よりも、21インチとはいえテレビに映る現場は見学者にインパクトがあります。

 この方法は、テレビ出力機能をもったデジタルカメラとテレビがあれば、どこでもできます。営業資料をカメラに収めておき、出先のテレビに映すことも可能です。(施主さんの会議室でやったこともあります。好評でした。)
 ちょっとルール違反な感じもしますが、ちょっとしたプレゼをパソコンを使わず出来るのは魅力的ですね。

(注)
 パワーポイント等の資料の写真化は大きく分けて3つあります。

1. 資料をカメラで撮る方法。これが一番簡単ですが、ゆがまないように撮るにはコツが要ります。

2. 電子化されているものであれば、画面コピーをとって、それをJPEG形式で保存する方法。 ALT+PrintScreenと押せば、対象ソフトだけを画面コピーできるので、これを写真ソフト等に貼り付けて縁を切り取ればOKです。ただし、保存サイズはデジタルカメラの撮影サイズにあわせることを忘れずに。

3. パワーポイントのように直接画像ファイルを出力できるソフトを使う方法。
あまり知られていませんが、パワーポイントは「名前をつけて保存」でJPEG方式の保存が出来ます。この手順で簡単に写真かできますが、サイズが特殊なので、デジタルカメラの撮影サイズにするのが少し面倒かもしれません。