前回に引き続き、データ分析の紹介です。
前回はデータ分析の前提として、データがあることと目的を明確にすること、あるデータは有効に活用するといった話をしました。
有効活用については、もう少し付け加えておきます。システムからのデータ取り出しは、自社開発システムであれば、開発会社に依頼することで出力できる可能性があります。
抽出専用アカウント
その際に、通常使っているデータベースのアカウントと別に抽出専用のアカウントを作ってもらい、そのアカウントで出してもらうことです。こうすることで、既存システムに影響を与えることが少なくなるだけでなく、読取専用のアカウントなので、改ざん防止にもなるからです。
もう一つはこちらは難易度が高いですが、できれば、社員が加工しやすい形に出力してもらうことです。通常データベースにはデータ容量を減らすためにマスタデータと業務データを分けて保存してあります。社員が見てわかるためににはマスタと業務を組みわせる必要があります。
リレーションがある場合とない場合の対応
データベースの機能を使って、既にリレーションが組まれている場合は、データベース機能のビューといった仮想表を作成する機能だけでほしいデータを抽出できるのですが、古いシステムや条件が複雑なものだとリレーションをプログラムで実現していることがあります。
この場合は、開発会社にプログラムも含めて作ってもらう必要があるのですが、設計書が整備されていないとか継ぎ接ぎだらけでデータの関係性が整理できていないとかで、難易度が高くなることがあります。
上記の場合、つい、「じゃあ、必要なデータだけ別途入力させればいいか」と安直にうごくと、二重入力による業務負荷が増えたり、入力ミスが倍増するといったデータ精度を下げることになりかねないです。こういう場合はシステムを再構築する方向で検討する方をおススメしています。
もちろん、システムが持っていないデータは追加で別から収集する必要がありますが、この場合もできるだけ事前にシステムにあるデータを取込んでから、不足分だけを入力できるような形にしておくと入力者も理解しやすいと思います。
データ分析は正しいデータを適時入手することが大前提であることを忘れないでください。
◆データ分析の進め方をわかりやすく解説
https://yellowfin.co.jp/blog/9-jpblog1-how-to-proceed-with-data-analytics
BIツールYellowfinのブログページです。データ分析の概要と大きなステップについてわかりやすく説明されています。注意点のところは特に大事です。
◆データ分析とは?具体的な手法や基本ステップを解説
https://bi.lakeel.com/course/detail37/
BIツールLaKeelのブログページです。ステップもありますが、分析事例やメリットが書かれており、どんなことにデータ分析を利用するかを知りたい人にはいいページです。
◆知識ゼロから始めるデータ分析入門
https://data-viz-lab.com/data-analysis-intro
データ分析・活用を支援する企業のページです。食べログでのレストラン決めを例にデータ分析をわかりやすく説明しています。日ごろの作業とデータ分析が結びついてピンときやすいですね。
◆Excelデータ分析のプロセスを初心者が10分で理解できる
https://www.youtube.com/watch?v=42N3FI3SNGQ
ときどき紹介しているユースフルのエクセルを利用したデータ分析の動画です。データ分析のポイントを抑えながら、実際の操作も見れるので、イメージがつかみやすいと思います。
◆社会人が学ぶべき、やさしいデータ分析
https://www.youtube.com/watch?v=Pq3Qv_tHkfI
こちらも動画です。少し古いですが、社会人1年生向けのデータ分析のシリーズの第1回で全部で第16回、動画は37個あります。電子書籍も無料配布しているので、じっくりしっかり学びたい人にはお勧めです。