ちょっと便利なワード操作(その6)

  みなさん、左手を使っていますか?
「そりゃ、文字打つときには当然使うよ」
いえ、編集や書式設定のときです。
「そんなのアイコンをクリックするかメニューを選ぶしかないだろ」
いえいえ、そんなことはありません。

 今日は、うまく使うと作業効率アップが期待できるという機能の話をしましょう。
 

初心者の方の作業を見ていると、書式設定や編集のときに右でマウス操作しており左手が動いていない(あごをささえている場合もありますが)ことが多いようです。これではもったいないですね。
 左手もできるだけ使う方法、それがショートカットキーです。ショートカットは短絡という意味ですが、ショートカットキーとは、ある機能をキーボードに割り当てて、そのキーを押すとアイコンやメニューを選ぶのと同様のことができるというものです。

 「でも、どのキーをしてもそんな風にはならないよ」
その通り。一部を除いて、ひとつのキーを押すだけではショートカットキーになりません。あるキーとの組み合わせで使います。そのキーとは、Ctrl,Shift,Altキーです。このキーとアルファベットキーを組みあせてショットカットキーを実現します。

 実際の操作では、Ctrl,Shift,Altキーのいずれかを押しながら、アルファベットキーを押します。離すときは、アルファベットキーを離してからCtrl,Shift,Altキー側を離します。このタイミングがうまくできないため、意図したショートカットキーを使えない初心者の方が多いようです。Ctrlキーの場合は押し続けても問題ありませんから、最初のうちはCtrlキーを押しっぱなしにして感覚を覚えてください。

 それでは、有名どころだけ紹介します。実際にはもっとたくさんありますが、覚えきれないのも意味がありませんので、使えそうだと思うものを選びました。
 なお、編集、ファイル操作、表に書かれているものはすべてエクセルでもパワーポイントでも使えるものです。ぜひ覚えましょう。(一粒で三度おいしい。)

編集
Ctrl + X 選択した文字列またはオブジェクトを切り取る。
Ctrl + C 選択した文字列またはオブジェクトをコピーする。
Ctrl + V 文字列またはオブジェクトを貼り付ける。
Ctrl + A 文書全体を選択する。
Ctrl + Z 直前の操作を元に戻す。
Ctrl + Y 直前の操作を繰り返す。
Ctrl + H 文字列、特定の書式、特殊文字を置き換える。
Ctrl + F 文字列、書式、特殊文字を検索する。

ファイル操作
Ctrl + N 文書を新規作成する。
Ctrl + O 文書を開く。
Ctrl + S 文書を保存する。
Ctrl + P 文書を印刷する。


Tab 次のセルの内容を選択する。
Shift + Tab 前のセルの内容を選択する。
Ctrl + Tab セルにタブ文字を挿入する。

書式設定
Ctrl + B 文字を太字にする。
Ctrl + I 文字を斜体にする。
Ctrl + U 文字に下線を付ける。
Ctrl + Shift + < フォント サイズを小さくする。
Ctrl + Shift + > フォント サイズを大きくする。
Ctrl + Space 文字列の書式設定を解除する。
Ctrl + Q 段落の書式設定を解除する。
Ctrl + ] フォント サイズを 1 ポイント上げる。
Ctrl + [ フォント サイズを 1 ポイント下げる。
Ctrl + L 段落を左揃えにする。
Ctrl + R 段落を右揃えにする。
Ctrl + Shift + C 書式をコピーする。
Ctrl + Shift + V 書式を貼り付ける。

おまけ
Alt + Ctrl + C 著作権記号
Alt + Ctrl + R 登録商標記号
Alt + Ctrl + T 商標記号

※Alt キーは、単独でメニュー呼び出しになっているので押すタイミングに注意してください。