ちょっと便利なワード操作(その2)

 前回に続き、覚えておくと便利なワードの操作です。今回はタブについて説明します。

 タブとは、あらかじめ設定した一定の文字間隔の位置に、文字を移動させる機です。原稿用紙を元に、空白文字で文字間隔を調整してきたワープロ世代の方には「何それ?」ですが、英語のように文字幅がまちまちなものには、章の頭をそろえるためになくてはならない機能です。

 

キーボードにあるタブキーを項目移動にお使いの方も、ワードでのタブとしては利用されていることは少ないですね。

 タブの設定方法はいくつかありますが、簡単な方法としては、ルーラー上にクリックする方法があります。ある行にカーソルをおいたまま、ルーラーの左インデントと右インデントの間の好きなところをクリックしてください。すると、小さなLの太字のようなものが表示されます。次に、その設定した行でタブキーを1回押してみましょう。先ほど設定した場所にカーソルが移動することを確認できるはずです。これがタブ設定です。
 Lの太字をドラッグで動かすと、それだけで下のタブも移動することが確認できます。つまり、タブ設定は記述前でも記述後でも簡単に変更できるのです。

 また、設定できるタブは左揃えだけではありません。ルーラーの左端にあるLの太字状のものをクリックすると、様々な形状に変わることが確認出来ます。具体的には左揃え、中央揃え、右揃え、小数点揃え、縦線の5つが設定出来ます。数字の右揃えや小数点揃えが使えると、見積書や簡単な集計表のようなものはタブだけでそれなりに見栄えよくできます。

 正確な位置を設定する場合は、メニューの[書式]?[タブとリーダー]で文字数を設定してください。タブは一行に何個も設定出来ますし、それぞれを違う設定(1個目は左揃え、2個目は右揃え)もできます。

 ここに出てくるリーダーとは、目次等で使われている「・・・」というものです。ご存じない方は、中点・を文字数にあわせて何個にするか調整してお書きになっているでしょうが、この設定がわかれば楽に作れるでしょう。リーダーを使う機会は少ないかもしれませんが、どんな機能なのかを知っておいて損はありません。

 タブは、あとから表に変換する際にも役立ちます。タブ区切りで入力した文字は、[罫線]?[変換]?[文字列を表にする]で簡単に表に変換することが可能です。表の列数が最初からわからない場合は、実際の項目を書きながらタブで区切っていき、あとで変換すれば間違いや手戻りがありません。

 「タブで区切ったのか、空白文字で区切ったのかよくわからない」という声があります。
 その場合は、[ツール]?[オプション]の中にある[表示]タブを選ぶと、その中に編集記号の表示というのがあります。この中のタブとスペースにチェックをいれると、一目瞭然でわかるようになります。タブは→、全角スペースは□半角スペースは・で表示されます。目的に応じて選んでください。

 ワードでは、基本的に文字揃えはタブでやることが前提ですので、スペースではきちんとそろわない場合が多いです。まずは簡単なものでタブの使い方を学んでいただくのが良いと思います。使い慣れると「何で今まで使わなかったんだろう」と思うぐらいになるでしょう。

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