今回はネットワーク関連です。最近は、少人数の現場でもネットワークを組みファイル共有を行うこともありますね。よく使われる機器としては
・ハブ
・ルーター
・無線LAN
・プリントサーバー
・NAS
・ケーブル
があります。これらの選び方のポイントを説明します。
1.ハブ
もともとは中心という意味ですが、ネットワーク関連では集線装置のことです。具体的には、LANケーブルをまとめて差せるような穴(ポートといいます)がついていてパソコン同士のデータのやり取りを手助けするものです。
種類としては、リピータハブとスイッチングハブがあります。スイッチングハブにはレイヤー2、3、4、7とランクがありますが数人で使う際はあまり関 係ありません。JVのように共有エリアを分ける際には、レイヤー3以上のものが必要です。量販店で売っているスイッチングハブはレイヤー2です。リピータハブに比べて効率がよく、比較的安価になりましたので、スイッチングハブを選べばよいでしょう。
スピードに関しては、(最近ギガイーサネット(1Gbps)のタイプが出回りましたが)ほとんどのパソコンは100Mbpsですから、そちらを選んでください。
注意点として、ボートは使用するパソコン以外に共有プリンターやファイルサーバー、ルーター用にも必要です。パソコン台数+3、4ぐらいのポート数を選んでください。これを忘れていて、買い足す羽目になることがあります。
2.ルーター
ルーターとはネットワーク中継器のひとつなのですが、最近では、ほとんどにDHCPサーバー機能、ADSLモデムへの自動接続機 能がついているため、LANの基地局という印象が強いですね。高機能を求めないのなら、どれでも大きくは変わりません。有線タイプで3,000円?7,000円ぐらい、無線タイプで10,000?20,000円程度で購入できます。
3.無線LAN
最近のノートパソコンには割と付属していますが、まだまだ少数派でしょう。
全部を無線化すれば、わずらわしいLAN配線もハブも不要、ただセキュリティの設定等で戸惑う場合が多いようです。(詳しくはまた別の機会にお話します。)小規模現場で、かつ全員が無線LAN内蔵でない限りはおすすめしません。
4.プリントサーバー
意外と使い勝手がよいのに知られていないのが、このプリントサーバーです。5,000円?7,000円ぐらいでプリンターをネットワークで共有できます。よく見かけるのが、誰かのパソコンにプリンターを接続して共有設定するというものですが、パソコンを常に立ち上げ ておく必要がある・そのパソコンのスピードが落ちる等のデメリットを考えると、プリントサーバーに軍配が上がるでしょう。こちらは電源とハブのポートがあればよいのです。
5.NAS
ネットワーク型のハードディスクです。ファイルサーバーの役目をします。昔はNASが高価だったので、旧
式パソコンの1台をファイルサーバー代わりに使ったケースが多かったのですが、場所をとることとセキュリティ面から管理が困難でした。最近は低価格のNASが出回っていますので、ぜひ購入を検討されてみるといいと思います。また、もう少し値段を出せばプリントサーバー機能もついていますから、共有関係を一箇所にまとめることも可能です。
6.ケーブル
軽視されがちですが、大事なものとしてケーブルがあります。LANの障害で一番見つかりにくいのがケーブルの断線です。現場では引き回しに一苦労する場合もありますが、最近はモール(ケーブルを入れるカバー)も量販店やホームセンターにあるので、これらを上手に使ってケーブル保護をしてください。また、ケーブルにも薄型や屋外用といろいろ種類があります。用途に合ったケーブルを選ぶのも重要です。