写真編集(その2)

 前回、画素数と解像度のお話をしました。今回からいよいよ写真編集について、機能別にお話ししていきます。

画素数と解像度のポイントとしては、

・画素数はデジタル写真を構成する点の数で多いほどファイルサイズが大きくなる
・解像度はある長さあたり入る画素数の数をいい、多いほど鮮明な画像となる。

でした。ブログやWebサイトへの掲載とエクセルやワードなどへの貼り付けて印刷するのとでは必要な画素数や解像度が異なることをお話しししました。

 やみくもに高解像度の写真をサイト掲載したり、エクセルなどに使うのは操作や閲覧がしにくいだけでメリットが少ないです。そこで最初に紹介する写真編集はサイズ変更です。

(1) リサイズ

 サイズ変更でまず最初に覚えてほしいのは、リサイズです。リサイズとはサイズを全体的に拡大縮小する機能です。(拡大は粗くなり見栄えも悪いので通常は縮小作業をさす)具体的には4000×3000の画素数をもつ写真を1024×768 などの画素数に変更することをいいます。ポイントは3つあります。

 一つ目は掲載したい対象です。Webサイトであれば、640×480でも大きすぎるぐらいです。ブログなら320×240程度で十分でしょう。ただし、建設現場における現場写真はリサイズは厳禁となっています。なぜならば、改ざん行為とみなされるからです。この場合は電子データのみの管理でもそのサイズのままにしてください。現場写真は写真編集でリサイズするのではなく、撮影時に最適なサイズで撮影することが大切です。また、印刷であれば、できるだけ、元の画像のまま解像度をあげて印刷したほうがいいため、リサイズは行わないようにすることをおすすめします。

 二つ目は縦横比です。通常の写真は縦横比が4:3となっています。ワイド画面で16:9のも最近は増えてきたかもしれません。写真編集ソフトには、縦横比を維持したまま縮小できるような機能がついていることが多いですが、たまにチェックを忘れたり機能がついていないもので縮小した結果、縦や横に間延びした写真ができることがあります。必ず縦横比を確認して維持できるような設定でリサイズするようにしましょう。

 三つ目はリサイズ手法です。3次補間や平均化などいろいろな手法があります。最初はよくわからないと思うので、バックアップをとったうえでいろいろな手法を試して自分の希望に合ったものを見つけるようにしましょう。

(2) トリミング

 トリミングとは部分切抜きのことです。たとえば、16:9のワイド写真を4:3の比率にしたい場合は、両サイドを切り落とした形で切り抜くことになります。これがトリミングです。ほかにも撮影した写真に一部余分なものが写っている場合や写真を縦向きで撮ったけど横向きで切り抜きたいなどの際にこの機能を使います。一般的な写真編集ソフトでは、画面上で切り抜いたい範囲をドラッグで四角く囲んだのち、所定のボタンをクリックすると切り抜くことがでいます。

 この切抜き、思ったように縦横比を維持できなかったり、切りすぎたり切り足りなかったりします。囲んだのちに微調整ができるソフトもあるので、初心者はできるだけそのような機能のついた写真編集ソフトを使うことをおすすめしますが、やむをえず、一発勝負のソフトを使わざる得ない場合は、大き目に切り抜いて少しずつ詰めていく方法をおすすめします。また、途中での切抜き結果に戻れるように多少面倒でも切り抜くたびに別名保存で保存しておくとやり直しが聞くので安心です。

 Webサイトへの掲載やエクセルなどの貼り付けなら上記の2つができるだけで格段に作業がはかどります。ぜひチャレンジしてみてください。

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