公式サイト構築(再構築)(その17)

前回に引き続き、掲載内容の具体的な話です。固定情報(あまり更新しない情報)の続きです。

今回の情報は前回に比べると必須ではありません。しかし、掲載することでいろいろな効果が期待できます。できるだけ掲載を検討してください。

(d) スタッフ紹介(社員紹介)

公共工事主体の場合はあまり、必要ないかもしれませんが、一般住宅の新築やリフォームといった個人相手の工事を行う場合はできるだけ工事担当や営業担当の顔や一言を掲載することをお勧めします。もちろん、企業向けの民間工事でも幹部や営業担当は掲載してもいいと思います。

建設業界はまだまだ、強面のお兄さんがたくさんいる印象が強く、顔が見えない状態だとお客様は不安に感じます。また、いくら営業がやさしげな担当だとしても、工事担当がどんな人かわからないと契約を躊躇してしまうかもしれません。

最近、チラシではスタッフを掲載している場合が増えてきていますが、公式サイトとなるとまだ少ないような感じがします。笑顔で一言記載したページがあると顧客の受ける印象も違いますよ。

(e) 求人案内(採用情報)

建設業界はなかなか求人が集まらないのが現状です。多くの担当の方はハローワークや求人雑誌への掲載、専門学校等への直接訪問を行っていることだと思います。

せっかく、自社の公式サイトがあるのに掲載しないのはもったいないです。仕事内容(雇用内容)はもちろん、社員の声を掲載して会社の雰囲気をしっかり伝えましょう。こちらは公共工事主体の会社でも掲載しましょう。むしろ、スタッフ紹介がないぶん、こちらで社員の写真掲載を検討してください。

また、「未経験者・初心者の方へ」と「経験者・中途採用の方へ」は分けて内容を掲載しましょう。ついつい専門用語が並んでいる求人ページを見かけますが、未経験者ならそれだけで、募集に二の足を踏んでしまうでしょう。丁寧でわかりやすい文章と業務の内容をしっかりと書きましょう。

機能的に可能であれば、求人のお問合せフォームができるページがあるのが理想ですが、最低でも問い合わせのメールアドレスを記載しておくことを忘れないでください。

(f) お客様向け情報

業界の人間には常識で、一般の人が知らないことはたくさんあります。お客様に少しでもいろいろな情報をもって判断してもらうのであればその情報を公式サイトに掲載しましょう。例えば

・家づくりの情報
・リフォーム情報(全般的なものだけでなく、高齢者向け等)
・工法の紹介(一般的なものを含める)
・お問合せから施工までの流れ
・各種制度(補助金や市町村の申請等)

といったものです。「そんなものは大きな会社がいっぱいやっているし、自社だと手間がかかってしょうがない」といわれる方もいると思いますが、もし、たまたまそんな情報を持っていないお客様が自社の公式サイトを訪問した時に、その情報があれば、他社に客を奪われることがなかったかもしれません。「なるほど」と思ってもらえる掲載内容が理想ですが、素直に自社のやっていることを掲載すると意外と他社にないオリジナルの掲載内容になることがあります。世の中、誰でもやっていると思っていることが意外と誰でもやっていないことだったりするのです。

また、SEO(検索エンジンへの最適化)対策としても、適切な業界情報が掲載されているのは高く評価されることになっても問題になることはありません。掲載もある程度は量が勝負ですので誰でも知ってそうなことでも掲載することは十分に意味があります。

会議や社員の集まる場所でヒヤリングするだけでも結構いろいろ出てくると思いますよ。

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