前回に引き続き、自社の公式サイト構築に関するお話をします。今回は自社の公式サイトを構築するための2つ目の準備としてネットでの情報収集についてお話しします。
2.ネットの現状を把握する
(1) 同業他社サイトを見る
まずは、同業他社のサイトを見て回りましょう。前回お話しした自社の特徴(魅力)の棚卸を手元に置きながら見るとより効果的です。検索キーワードは建設業といった大きなくくりから、土工事、水道工事、リフォーム、足場組立といった業種くくり、トイレ改修や太陽光発電、二世帯住宅、宅地造成といった端的な言葉といろいろな単語で検索してください。
検索キーワードは前回の棚卸の中で見つけた単語や自社が今まで行ってきた工事から連想する単語を使ってもらえばOKです。もちろん、「お庭 リフォーム」「蛇口 修理」といった単語の組合せも試してください。
閲覧するページ数としては1つの検索につき、30から40つまり、検索結果ページの3ページから4ページ分を見てください。あまり後ろのページを見ても的外れな内容もありますし、何より検索の上位に挙がっていないので参考にしにくいという点があります。
複数の検索キーワードで同じページが出てきたらそのページは人気ページなのでどこが人気なのかを探ってみましょう。
見るポイントは、ページ構成いわゆるサイトマップと各ページでの掲載内容です。特にトップページをどのように使っているかを見ておくのは勉強になります。また、サービス紹介や工事実績紹介はどこまで見せているかを見ておくといいでしょう。参考になるサイトはお気に入りに登録するかショートカットを保存しておきましょう。
(2) 同地域異業種サイトを見る
こちらは地名を優先して、他の業種を見てましょう。まずは地域に本社のある大手や準大手規模の会社のサイトです。製造業や小売業、サービス業といろいろ見てください。
見るポイントは、先ほどと少し違い見せ方を学んでください。デザインやレイアウト、ナビゲーションは様々な表現と組み合わせがあります。参考になるサイトはどんどんまねできるようにどこがいいかメモをしておくことをお勧めします。掲載内容としては地域貢献や地域紹介をどのようにサイトに取り込んでいるかを見ておくと自社の参考になります。
デザインやレイアウトに関しては好みが大きく影響するので、できれば社員の何人かを巻き込んで、自社のイメージにあったページ探しをしてもらいましょう。意外な発見があるかもしれません。
(3) 無料ブログ・ホームページ構築サービスを試す
サイトの鮮度や自社からのできるだけ早い発信を行うためにはCMSやサイト構築サービスを利用することが必須となります。そのためにはまずは有名な無料ブログサービスを実際に利用してどんなことができるかを把握することです。
インターネットのサービスは日進月歩です。先週出来なかったことが今週出来るようになったということがよくあります。特に今後はスマホ・タブレットといったモバイル端末の利活用も意識していく必要があるので、モバイルからどのように更新できるのかも試すことをお勧めします。
最初はいろいろ大変だと思いますが、触ってみると意外とワードを操作しているのと同じくらいでサイトが更新できることがわかります。もちろん、凝ったページを作るのは難しいですが、慣れでやれることが増えてくるはずです。
また、無料のホームページ構築サービスで、簡単な自社紹介を試しに作ってみるのもいいです。住所等の連絡先と地図、会社の写真と簡単なサービス紹介程度でOKです。自社の情報発信を試しにやることは本格構築へのステップにもつながります。
(4) SNSなどのコミュニケーションツールをみる
こちらは最初から導入することはないと思いますが、顧客とのコミュニケーションツールとしてSNSを利用している企業は多くあります。
発信内容や方法、更新頻度などを見てください。コミュニケーションツールそのものを利用しなくても自社からのお知らせや更新情報の掲載のヒントを与えてくれると思います。