公式サイト構築(再構築)(その4)

前回に引き続き、自社の公式サイト構築に関するお話をします。今回は少し技術的な動向をお話しします。

今回は公式サイトを作るに際しての基本的な技術動向について、少し難しい言葉が並ぶかもしれませんを予めご了承ください。「そんな難しいことは制作会社に任せればいいのでは」といわれる方もいると思いますが、残念ながら制作会社も必ずしも最新の技術動向を踏まえて作っているわけではありません。

むしろ、使い慣れた技術を使いまわしていることが少なくありません。公式サイトの目的が達成できれば、それでも問題ないのですが、そうでない(できる技術があるのにできないという)こともあるので今回お話しすることにしました。

(1) スマホ・タブレット対応

業種によって異なりますが、スマホ・タブレットで公式サイトを閲覧するケースは増えてきています。小売業やサービス業は閲覧者の7,8割がスマホ、タブレットのことが多いです。建設業も新規業者を探す場合はパソコンからですが、住所や電話番号を調べる場合はスマホが多いです。

比率が多い、少ないにかかわらず、スマホ、タブレット等に対応しているかどうかがグーグル等での検索順位に影響している現在は公式サイトをスマホ・タブレットに対応させることは必須条件と思います。さて、その方法ですが、大きく3つあります。

a.スマホ、タブレット用専用サイト(2URL-2HTML)
単純にスマホ、タブレット用に別のサイトを準備する方法です。メリットとして、デザインだけでなく、コンテンツ(掲載内容)も専用にできるので、スマホでみたい情報に絞り込むことができます。デメリットとしては、常に2つのサイトを運用することと同じです
のです負担が大きいです。

b.ダイナミックサービング(1URL-2HTML)
これは、見に行くサイトのURL(ネット上の住所)は同じですが、ページはパソコンとスマホが違うページにできます。上記の方法より、少し技術力は要りますが、管理は少し楽になります。

c.レスポンシブウェブ(1URL-1HTML)
これは、CSSというWeb技術を利用した見る環境に合わせて見た目を変更する方法です。メリットはパソコンとスマホを1つのサイトで管理できることとGoogle推奨の手法だということです。デメリットはデザインに制限が出ることや古いブラウザではうまく表示できないことがあるということです。

選び方は、掲載内容が同じでいいかどうかで判断すればいいと思いますが、技術が古い制作会社はc.の手法を提案しないことがあることを覚えておいて、相談の際に確認することをお勧めします。

(2) CMSの利用

昔は公式サイトの管理にはHTML,CSS等の技術が必要でした。今はその手間をCMS(コンテンツ管理システム)が省略してかなり楽になっています。ホームページ編集ソフトがネット上に入っているというイメージです。

平たく言うとワードで編集するような感じでWebサイトの各ページを編集できるようになります。HTMLやCSS の知識がなくても最低限のことができる仕組みを提供してくれます。もちろん、知識があるほうがより凝った装飾はできますが、写真の入替や文章の加筆修正程度なら覚えなくてもいいです。

また、自動でページのリンクを生成することもできますので、例えばブログに新着情報を掲載すると連動してトップページのお知らせにリンク付きのタイトルが追加されるといったこともできます。

動画の埋込やソーシャルメディアのWebパーツを組み合わせることもできるので、表現豊かなページを専門知識があまりなくてもできます。

利用方法はCMSのWebサービスを利用するかCMSソフトをレンタルサーバーに入れるかのいずれかですが、後者の方が設定に準備がいる代わりに自社のニーズに応じた変更がしやすいです。

(3) Webサービス・SNSとの組み合わせ

前述しましたが、写真、動画などのWebサービスやSNSの更新情報などを組み合わせることが以前より容易になっています。特にCMSを利用すると更新情報を逆にfacebook、TwitterやLINE@等に自動通知するような設定も可能になります。

現場担当者には公式サイトを直接編集させるのではなく、他のWebサービスに写真・文章を登録してもらい、その内容を公式サイトに自動挿入することで負担感を減らすといったこともできます。

専門的で技術的な用語が少し並びましたが、できれば上記ぐらいの内容はおおよそでいいので把握した状態で、制作会社と打合せをすることをお勧めします。

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