現場で役立つエクセル操作【画像編】(その2)

今回もエクセルで知っておくとちょっと便利な画像操作についてお話します。

前回は画像の挿入から図ツールの[書式]タブにある調整の一部を紹介しました。今回はその続きです。

まずは調整の中にあるアート効果です。マーカーや鉛筆:モノクロといった印象を大きく変える効果があります。修整や色の調整より元画像が大きく変更しますので、印象的にしたいときに利用してください。

図のリセットは調整で修整した内容を元に戻してくれます。ボタンの右横にある▼をクリックするとサイズももとに戻すボタンも選ぶことができます。ただし、うまく戻せない場合もあるので、その場合はUNDO(CTRL+Z)を使って元に戻してください。

図のスタイルは、主に図の枠を変えるものです。通常の枠線以外にも、楕円や対角だけを丸めたものなど変わったものがあります。ビジネスで使うパターンとしてはあまり選べないかもしれませんが、ポスターやチラシに使う場合には役に立つ場合があると思います。

図の枠線や図の効果は詳細設定するときに使います。まずはスタイルで選んでから修正してもいいと思います。図のレイアウトはスマートアートに変換するためのものです。こちらはスマートアート側から使ったほうがいいと思うので、あまり使っていません。

配置のメニューは以前【図形編】(その5)でお話しした機能と同じものです。画像はあまり重ねることはないので、前面への移動や背面への移動、オブジェクトの選択と表示を使うことはあまりありません。配置と回転はそれなりに使います。特に回転は写真の内容で縦使いにしたほうがいい場合があるので、一番使うかもしれませんね。

最後にサイズです。こちらもサイズそのものは図形編と同じですが、トリミングは図形編にはありません。トリミングとは部分切抜きのことです。

単純なトリミングをする場合は、トリミングのアイコンを押してください。四隅と辺の真ん中に太い枠線が表示されます。これをドラッグすることで画像のサイズを変更することなく、表示されている領域を小さくすることができます。余分な背景がある場合とか表示したくないものが端部に写っている場合はその部分だけを非表示することができます。

また、トリミングをしている最中に画像の真ん中でドラッグすると切り取られる範囲が移動します。意図的に行う場合は問題ありませんが初心者の方はせっかくトリミングの範囲指定していた時に範囲が移動して驚く場合があるようです。そのときはUNDO(CTRL+Z)を実施してもらうと元に戻ります。慌てずUNDO(CTRL+Z)をおこなってください。

さて、ここからはトリミングの上級編です。トリミングのアイコンの下にある▼をクリックするといくつかのメニューが出てきます。比較的簡単なのは縦横比です。このメニューから1:1などを選ぶと正方形で切り抜きをしてくれます。縦横比を決めて統一したいときに便利です。

次に図形に合わせてトリミングは選んだ図形の形に切り抜いてくれます。図のスタイルで楕円で表示されているものはこの図形の形でトリミングしていたものなのです。ひし形、丸といったはもちろん、矢印や十字といった形でも切り抜いてくれます。こちらもチラシを作るような場合に使えると思います。

最後に塗りつぶしと枠に合わせるですが、トリミングの中のこの2つはちょっとイメージが違います。カーソルをずっと置いておくと説明がでますが、塗りつぶしは縦横比を元の状態に戻して切抜き枠の中で最大限大きく表示する場合に使い、枠に合わせるは切抜き枠の中で画像のすべてを表示する場合に使うものです。画像の編集最中に縦横比を変えてしまった場合に使うと便利ですがそれ以外ではあまり使わないかもしれません。

サイズの右下の矢印アイコンをクリックすると詳細設定画面が出てきますのでここで細かな設定を行いましょう。ただし、縦横比を固定するはその時点での縦横比なので、元画像での縦横比と異なる場合があることを注意してください。

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