前回に引き続き、RPAツールのUiPathについて、紹介します。
前回も少しお話ししましたが、RPAはプログラミングスキルが全くない人でも簡単にできるというわけではありません。これは、UiPathに限らずほかのRPAツールでも同様です。
RPAは簡単?難しい?
もちろん、レコーディング機能というパソコン上で行った操作をUiPathの指示に変換してくれる機能があるので、完全に決まったファイル名やソフト名で操作する場合は、そのレコーディング方法と再生方法さえわかれば、使えるようになります。その点ではスキルなしでもできることはあります。
とはいえ、実際にはファイル名や中のデータが異なる名称や形式になったとき、条件によって処理が変わるときなど、人間であれば、自然と行っているような操作をRPAでは変数や分岐処理として、記載する必要があります。そのためのツールは用意されているのでそのツールを使えばいいのですが、基礎知識があるかないかで作業理解度や応用力は大きく変わると思います。
できれば、最低でも処理・判断・ループといったフローチャートを書ける知識があったほうが望ましいです。欲を言えば、エクセルのマクロを少し書けるぐらいあるとかなりいろいろなことができるようになると思います。
RPAの始め方
なので、いきなり複雑な処理をRPA化するのではなく、単純処理だけど、1日に複数回実施する必要があるようなPC作業についてRPAを適用し、実績を積みながら、徐々に複雑な条件を必要とする作業をRPA化していくことをお勧めします。
特に、市販ソフトでない自社開発ソフトへのエクセルデータ入力等は他のソフトではなかなか実現しづらい上に、開発すると大きな費用が掛かるケースが多いため、手打ち入力をやむなく行っていることが少なくないです。
それがRPAツールを使うと最初に起動させるだけでいろいろな処理を連続で実施してくれます。初めて私が動かしたときはあまりの簡単さに「すごい」と思わず声が出てしまったほどです。
ネットサービスやエクセル等のオフィスファイルを操作するのが王道ですが、できれば、自社開発ソフトでログインするだけとかメニューから特定の画面を開くだけとか簡単だけど普通のソフトやマクロでは実現しづらいものにチャレンジすることをお勧めします。
◆UiPathJapan
https://www.youtube.com/@UiPathJapan
UiPathのYouTubeチャンネルです。StudioXで自動化やってみた!のシリーズがお勧めです。一つ一つ短い動画なので、隙間時間に少しずつ見てもいいかもしれません。
◆UiPathとは?ツールの種類と利用方法を解説
https://www.cresco.co.jp/blog/entry/19396/
IT企業のクレスコが提供するブログの1ページです。UiPathの概要紹介や利用の流れ、勉強資料などをわかりやすく端的に紹介しています。一番下にあるタグのUiPathをクリックすると他の記事も見ることができます。
◆RPA講座(初級)
https://www.itschool-1st.com/category/learning/rpa-elementary/
ITスクール「First」が提供しているブログのRPA初級のカテゴリページです。最近のはPowerAutomateですが、最初のがUiPathです。手順を画面入りでわかりやすく紹介しているので、どんな流れで作るのかがイメージできます。
◆「UiPath」を使うとき、最初に知っておきたい5つのポイントとは
https://www.shoeisha.co.jp/book/article/detail/275
翔泳社の本の紹介ページですが、UiPathを使う際のポイントをわかりやすく書いてあります。作業をする前に一読することをお勧めします。
◆RPAの練習に使えるサイトまとめ
https://ogushishoji.site/practice-page/
小串将司さんのブログです。RPAの動作確認をしたいときに困るのが、練習できるサイトです。このページにそれをまとめて紹介してくれています。大変助かります。