Office2016

今回からOffice2016のお話しをしていきます。

さすがにOfiice2003を使っている方はもういないと思いますが、Office2007はまだあちらこちらで見かけます。なお、マイクロソフトの延長サポートの期限は、

Office2007:2017/10/10
Office2010:2020/10/13
Office2013:2023/ 4/11

です。まだもう少しありますが1年強といったところでしょうか。

Office2016は、2015/ 9/23に提供開始されました。今一歩認知度が高くないのは、Windows10と同時リリースでなかったせいもあるかもしれませんが購入形態が大きく変わったことも理由になるかもしれません。今回はこの購入方法についてお話しします。

Office2016から、メディアつまりDVDでの提供はなくなりました。ダウンロード版以外にカード版での販売とOffice365 というサブスクリプション版での販売形式もありますが、実質上すべてダウンロードによるソフト入手が前提になっています。

サブスクリプション形式とは特定の機関での利用料金を払う形態で、Office365 の場合は1カ月もしくは1年単位での契約になります。つまり、支払いが途切れたら使用ができなくなります。ちなみにカード版とダウンロード版は永続ライセンスです。

このためOffice2016の購入方法はかなり複雑になっています。

(1) ダウンロード版、カード(POSA)版
Office Professional2016
(Word,Excel,Outlook,PowerPoint,OneNote,Publisher,Access)
Office Home & Business2016
(Word,Excel,Outlook,PowerPoint,OneNote)
Office Personal2016
(Word,Excel,Outlook)

上記はすべて永続ライセンスです。種類の違いはついているソフトが多いか少ないかです。インストールできるのは同じユーザが利用する2台のパソコンです。

(2) サブスクリプション版
Office 365 Solo
(Word,Excel,Outlook,PowerPoint,OneNote,Publisher,Access)
Office 365 Business
(Word,Excel,Outlook,PowerPoint,OneNote,Publisher)
Office 365 Business Premium
(Word,Excel,Outlook,PowerPoint,OneNote,Publisher)

一番上のSoloは個人利用もできるもので下の2つはビジネス用です。そのためか、Soloだけ月額契約ができます。下2つは年間契約のみです。あと驚いたのが、下の2つにはAccessがつきません。Accessを使いたいなら一択です。Soloは2台のパソコンだけでなく、タブレットでの利用もできます。下2つは1ユーザー当り最大5台までパソコンとタブレットでのインストールできます。そういう意味ではOffice 365は単なるサブスクリプション版ではないのですが詳細は次回以降に行います。

(3) プレインストール版

Office Professional Premium
(Word,Excel,Outlook,PowerPoint,OneNote,Publisher,Access)
Office Home & Business Premium
(Word,Excel,Outlook,PowerPoint,OneNote)
Office Personal Premium
(Word,Excel,Outlook)

こちらは折衷案みたいなもので、パソコンに入っているソフト自体は永続ライセンスですが、他にインストールはできません。また1年間のサブスクリプションがついているので、更新時期が来るまでは、Office 365のサービスも利用できます。もちろん、タブレットでの利用も可能です。名称に2016などの年が入っていないのもポイントです。導入時期によっては2013の永続ライセンスになっているものもありますので注意してください。

といったかなり複雑な組み合わせになっていることがお分かりいただけたと思います。昔はソフトの種類だけだったことを考えると頭の痛い話です。

さて、最後にどれがお勧めするかです。各版内での差はソフトの違いしかありませんので、どの版がいいかを紹介します。

パソコンと一緒にそろえるのであれば、おすすめはプレインストール版です。1年間はOffice 365のサービスを使えるからです。思ったより利用しないなと思ったら、更新をしなければ、365 のサービスが使えなくなるだけで、永続ライセンスはそのままで、安心して使い続けることができます。お試しができるし、プレインストールあるなしの差はダウンロード版を購入するほどではありません。

パソコンと別での導入ならば、ダウンロード版がお勧めになります。サブスクリプション版は、値段は安いですが、3年でだいたいダウンロード版と同じ値段になります。つまり、3年ごとにバージョンアップするだろうOfficeの最新版を使うつもりであればお得ですが、昨今の厳しい財政状況では4年以上同じバージョンを使う可能性が高いと思います。となるとダウンロード版にコストメリットがあるということです。

ただし、Mac版を使う方はサブスクリプション版をお勧めします。理由はOS Xが毎年バージョンアップしており、サポートがWindows版ほど手厚くないような気がすることを考えると常に最新版を使えるようにしておいたほうがいいからです。

今回はとりあえず、永続ライセンス版がありましたが、世の中の流れはサブスクリプション形式に傾いているようなので、次のバージョンはどうなるかわかりません。

AutoCADで有名なオートデスク社も2016年 7月以降はすべてサブスクリプションになるようですし、Photoshop等で有名なアドビ社もすべてサブスクリプションです。セキュリティに対する維持コストを考えると古いバージョンをいつまでもサポートするのは難しいということだと思います。毎年ソフトは更新するものというのはセキュリティソフトで体感していると思いますが、一般のソフトもそういう時代に来ているということです。

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