今回もWindows10でよく相談を受ける話や特徴を紹介します。
今回は以前まであったがWindows10ではなくなってしまった機能についてお話しします。
(15) DVD再生
最近は減っているかもしれませんが、一時期はパソコンで新工法デモや工事記録をDVDにすることが多かったためにこの機能は必須だといわれていました。
Windows10ではそのDVD再生機能がついていません。実はWindows8から再生機能はついておらず、Windows7までついていました。
つまり、Windows7からのアップグレードの際に再生できないことに戸惑うことになるのです。しかし、このアップグレードの場合は救済措置として、本来有償のWindows DVD Playerを無償で入手できるので困ることはありません。Windows8でも通常版ではなく、Windows 8 Media Center Packが適用されているものであれば、この対象となります。ただし、このソフト通常は1500円しますし、評価も今一歩なのであまりお勧めはできません。
Windows8からのアップグレードもしくは新規の場合はDVD再生できません。上記のソフトを購入するのも一つの手ですが、一般的にはフリーソフトを導入することが一番楽な方法です。いくつかありますが、「VLC media player」がおすすめです。人によっては、上記のソフトよりこちらをお勧めしている場合もあります。私もどちらかといえばこちらをお勧めします。
(16) Windowsデスクトップガジェット
Windows VistaではWindowsサイドバーと呼ばれ、Windows7でこの名前になりました。ガジェットとは道具、仕掛けという意味で、デスクトップ上で動く小さなソフトが使える機能です。時計やカレンダー、ニュースフィーダーなどソフトをいちいち立ち上げなくても使えるので便利に使っていた人も少なくないと思います。私も時計とカレンダーを表示していました。右下にある通知領域をはるかに見やすくとても重宝していました。
しかし、こちらもWindows8でWindowsアプリと置き換わる形となり、廃止になりました。Windows10でも使えませんが、唯一「付箋」アプリだけはWindows8でも生き残り、Windows10でも使えます。
この機能を使いたい場合は、フリーソフト「8GadgetPack」を利用することで同様の機能を再現することができます。ただし、廃止になった事情の一つにセキュリティ的な問題があったとの話もあるので積極的な利用はおすすめしません。
(17) チャーム
Windows7を利用している方にはピンと来ないと思います。Windows8で出てきた新しいユーザーインターフェイスだったのですが、Windows10ではなくなってしまいました。
Windows8のデスクトップで、右上隅にカーソルをもっていくか、キーバードで[Win]+[C]を押すことで表示されるメニューです。Windows8.1になるまでは、このチャームを表示させてから、[設定]-[電源]-[シャットダウン]をクリックすることが終了させる一般的な手段だったため、不満が殺到したとの話があります。特にチャームを表示させる右上隅へのマウス移動が難しいのが評判をより悪くしたようです。
結果として、Windows8.1では、スタートボタンの右クリックをしたのち[シャットダウンまたはサインアウト]-[シャットダウン]でできるようになりました。クリック回数は一緒ですが、操作としては1回減ったのと操作性が向上したのが大きかったようです。
少し脱線しましたが、Windows10では、アクションセンターに統合されました。アクションセンターはWindows XPで導入されたセキュリティセンターがWindows7でアクションセンターとなり、今回さらに機能が強化された形になります。
機能としては、従来のセキュリティやシステム関連の通知機能だけでなく、チャームのような機能設定ボタンも表示されるようになり、表示も大きくなりました。まさに統合されたといった感じです。