今回もエクセルで知っておくとちょっと便利な画像操作についてお話します。
前回までに画像のツールバー[図ツール][書式]の説明を行いました。今回は図の書式設定とオンライン画像についてお話しします。
図の書式設定は、編集したい画像を右クリックして出てくるポップアップメニューの中にあります。ツールバーのアイコンの下矢印をクリックして出てくる「○○のオプション」でも出すことが可能です。状況に応じてお好みの操作を選んでください。2010までは別ウインドウでしたが、2013からは右側に表示されます。
実は[図の書式設定]と書かれているところにカーソルをもっていくと白い十字に変わります。このときにドラッグするとウインドウ化することができます。また、この状態から右もしくは左にもっていくとドッキングします。どちらにでもくっつくので見やすい場所に移動しましょう。
書式設定は「塗りつぶしと線」「効果」「サイズとプロパティ」「図」の4つのアイコンで分類されており、それぞれをクリックすると下に詳細設定が出てきます。トリミングやサイズはもちろん、色の変更等も数字で変更できるものがあるので、複数の図形を同じ効果にしたいときや微調整をしたいときに役立ちます。ツールバーで大きな調整をしておき、書式設定で詳細設定を行うとイメージをみながらできるので便利だと思います。
また、ツールバーでは調整できないプロパティ(移動、サイズを貼り付けた下のセルに合わせるか合わせないか、印刷するかどうか)もここでできます。図形同様印刷位置がずれることがある場合はここの設定を変更してください。
オンライン画像は2014年にClipArtが終了することに伴い、出てきた機能です。[挿入]メニューの画像の横にあります。アイコンをクリックすると[Bingイメージ検索]と[OneDrive]が出てきますがネットの画像を挿入するのはBingイメージ検索です。
検索窓に挿入したい画像に関するキーワードを入れて、虫眼鏡マークをクリックしてください。関係する画像が出てきます。左上にある漏斗のマークをクリックするとフィルターのオプションができます。
画像サイズ(特大、大、中、小)や種類(写真、クリップアート、線画アニメーションGIF、透明)、レイアウト(正方形、広い、縦長)、色(画像の全体の色調で判断)といったものです。Bingの画像検索とほぼ同じですが、人物、日付がないので機能限定版といった感じでしょうか。
ここで重要なポイントはネットでの画像は自由に使えるわけではないということです。画像は基本的に著作権に守られています。私的使用のための複製は許可されていますので、プライベートで使う分にはいいですが、ビジネスでは勝手にはダメです。
そこで出てくるのがクリエイティブ・コモンズです。これは著作物、今回でいうと画像を著作者がどう利用していいかを明示する方法で国際的なルールです。著作権者の表示、非営利、改変、継承の4つの組合せで6つのアイコンがあります。エクセル以外でもビジネス用資料として利用する場合はこのクリエイティブ・コモンズは確認しておいた方がいいです。これを機会に一度検索してみてください。
ただし、エクセルではその条件が絞り込むことができません。クリエイティブ・コモンズであるかどうかだけを絞り込むアイコンがあります。詳細は各サイトで確認する必要があります。ビジネスではちょっと使いづらいですね。GoogleやBingの画像検索であれば条件を絞り込めるのでそちらを使うか、予めサイト全体が許可を明示している画像素材提供サイトを利用するほうが確実です。家庭用教育用という部分といった感じですが直接取り込めるのは便利ですので試しに使ってみてください。