公式サイト構築(再構築)(その5)

前回に引き続き、自社の公式サイト構築に関するお話をします。今回はWebサイトが持つ機能(というか意識したい用途)についてお話しします。

前回は技術に関するお話しで一番大切なことは、以前よりも様々な環境(事務所、現場、客先)でいろいろな情報(文字、写真、動画)が容易に見れるようになったことと同じくらい容易に発信できるようになったということです。

レスポンシブウェブで、スマホでもパソコンでも1つの情報発信で様々な閲覧環境でも見ることができ、CMSで専門知識がほとんどなくても基本的な情報提供・更新ができるようになり、SNSとの組み合わせで1つの情報をいろいろなネットメディアと連動することもできます。Webサービスのおかげで所有しているレンタルサーバーのディスク容量も気にしなくて済む点もあります。

このように技術が向上して容易な発信ができるようになった状態で改めて意識したい用途をお話しします。

1. 低コストで24時間365日情報提供ができる。

名刺に始まり、会社パンフレット、チラシ、テレビ・新聞等のマスメディア、屋外看板などいろいろな情報提供がありますが、公式サイトでの情報提供はそれらに比べるとかなり低コストです。独自ドメイン(ネットでのオリジナル住所)が不要であれば、無料で提供することも可能です。

顧客が知りたいときに知ることができ、営業時間外でもそのサービスの専門担当者がいなくても必要な情報を提供できるということは非常に大きな用途だと思います。

2. 最新情報を伝えることができる。

前述したように発信・更新が容易になったことで自社の最新情報をどこよりも早く関係者に伝えることができます。外部の人の手をわずらわすことなく、できることは内容チェックを十分にする必要はありますが、費用もかからず、伝えたいことをそのまま発信することができます。

緊急情報でも短文であれば、10分で掲載して全国(全世界)に通知することが可能です。役員の交代や新サービス提供など期限ギリギリまで伏せておく必要な内容でも予め内容を記載しておき公開日にすぐに公開なんてことも可能です。

3. 情報量の制限がなく、効果的な見せ方ができる。

チラシや広告メディアでの宣伝には表示サイズや時間といった制約があり、提供したい情報量にどうしても制限が出てきます。また、メディアの種類によっては文字のみとか、写真は掲載できても1枚までといった形で提供する手法も制限があります。

しかし、公式サイトでは文字や写真は容量の許す限り掲載し放題でです。YouTubeなどのWebサービスと組み合わせれば、動画の掲載すら容易にできます。

具体的にいうと動きがないとわかるづらい工法の説明は動画を使えばいいですし、建設現場の流れは写真を着工から竣工まで複数枚定点撮影して掲載することでイメージはしやすいはずです。本当に見せたい、知ってほしい情報を効果的に見せる方法が公式サイトであれば自由に選べることができるのです。

最近は「詳しくはこちら」といった形でサービス概要をチラシや新聞広告に載せて、詳細は公式サイトの専用ページといった形も増えてきていますが、こういった既存広告との組み合わせで自社サービスを丁寧に紹介できるのは公式サイトならではのメリットです。

4. 企業の信頼度が向上する。

公式サイトは企業自らが情報発信ができる場所です。制約のない情報発信でわかりやすく丁寧な内容であれば、企業の信頼度は向上します。

もちろん、内容的にも第3者からチェックがないので、安心感信頼感を感じさせる文章や写真を意識する必要がありますが、外部の人ではなかなか伝えることができない自社の想いをきちんと形にすることで本当の自社の姿を伝えることができれば、信頼度は増すと思います。

いろいろなサービスで自社を知ってもらった際に多くの人は公式サイトを見にいきます。書いてあることが本当かどうか確認するためです。そのためにも公式サイトには最低限他のサービスで提供した内容は掲載する必要がありますし、できれば根拠となる情報も提供できているとなおいいと思います。

4つの視点で意識したい用途を説明しましたが、これを意識した情報発信、つまり公式サイトの活用をしないと「もったいない」ということです。

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