Windows10(その6)

 今回もWindows10でよく相談を受ける話や特徴を紹介します。

 さて、今回は以前のWindows に比べて少し変わったことについてお話しします。

(10) システムフォント

 Windows10からシステムフォントが「Yu Gothic UI」に変わりました。ちなみに各Windowsのシステムフォントは

 Windows8/8.1は 「Meiryo UI」
 WindowsVista/7は「メイリオ」
 Windows XPは  「MS UI Gothic」

でした。毎回システムフォントが変わるたびに違和感を感じる話がよくできるのですが、今回は特に多いように感じました。

 具体的にはフォントサイズが小さいときに文字がつぶれたようになり、見にくい、字体が細身になったせいか全体バランスに違和感を感じる、線の太さにばらつきがあるといったことが感じられます。

 前回お話ししたNovember Update(Ver1511)によって、このフォントも修正が加えられました。見やすくなった感じはしますが、以前のフォントのほうがいいといって変更を希望する方も多いです。

 変更は簡単にできないのですが、

「Meiryo UIも大っきらい!!」
 http://tatsu.life.coocan.jp/MySoft/index.html#noMeiryoUI

のようなソフトを使うとできます。ただし、自己責任を伴う変更だと思って使ってください。

 逆にこの「游ゴシック」をWindows7やWindows8/8.1で使いたい場合は

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=49114 

からダウンロードし、導入すると使えます。一応、Ofiice2010/2013用という位置づけで、Windows7やWindows8、Windows10が混在している職場でフォントの違い表示がおかしくなるを避けるためです。

(11) 画像閲覧(フォト)

 Windows10では写真等の画像閲覧の標準ソフトは「フォト」になりました。「フォト」自体はWindows8時代からありましたが、画像閲覧の標準ソフトはWindows7と同様「Windowsフォトビューワー」でした。

 機能としては、「フォトビューワー」のように単なる閲覧ソフトではなく、回転や切り取り、明るさ等の自動補正もできる編集機能やアルバム表示などの管理機能ももったものになっています。

 機能が増えてよかったと思いたいところですが、実は「フォトビューワー」は閲覧専用だけあって、カラーマネジメントに対応していました。

 カラーマネジメントというのは簡単にいうとモニターと画面で同じ色を取り扱う環境を整える仕組みです。一般の人はあまり気にしていないことが多いですが、画面と印刷では色が違うことを感じることがあります。これは機器ごとに表せる色域が異なるからです。

 これを調整することで色を同じすることができるのですが、せっかく色を調整してもソフトが対応していないとその色を表示できません。「フォト」はこれに対応しておらず、「フォトビューワー」は対応しているのです。

 そのため、気になる人は「フォトビューワー」をWindows10でも使えるように変更しています。しかし、現状ではレジストリを直接変更する方法しかないため、あまりお勧めしません。対応しているソフトを使うことをお勧めします。予算がゆるせば、Adobe製のソフトが一番安心です。

 操作に慣れは必要ですが、基本的な機能はついているので初心者であれば「フォト」を使うので問題ないと思います。

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