Office2016(その3)

前回に引き続きOffice2016関連のお話しをしていきます。正確には、Office OnlineとOffice mobile等のアプリの話です。

前回もお話ししましたが、ビジネス(商用)ではモバイルやオンラインのオフィスは原則使えません。具体的に商用利用権を含まない Office のライセンスは下記のようになります。

○アプリ系
Office Mobile
Office for iPad
Office for iPhone
Office for Android タブレット
Office for Android スマートフォン
Outlook for iOS
Outlook for Android
○オンライン系(ブラウザ)
Office Online

ただし、家でオフィスの便利な機能を勉強するといった学習目的や家庭での利用(家計簿やゴルフスコアの記録、旅行計画等)であれば、商用利用ではないので利用は可能だと思います。当然、これらはOffice 365の契約者であれば、商用目的で利用ができます。

ここでひとつ悩ましいのがOffice Onlineは個人用とビジネス用で機能が変わらないということです。また、アプリ系もグラフの追加・変更やワードアートの挿入などが機能追加され、ビジネスで有効な部分はありますが、基本機能ではあまり差がありません。

なお、マイクロソフトアカウントを取得しない状態の場合は、アプリ系は閲覧機能だけ使えます。再現性が高いのでこれだけでも有効という人もいます。とはいえ、利用規約なので、ビジネス目的で編集まで行うのであれば必ずOffice 365を契約してください。

アプリ版に関してはもうひとつ注意点があります。10.1インチを超えるタブレットの場合は個人利用でも無償では使えません。個人用のOffice 365の契約が必要になります。

さて、機能についてですが、エクセルであればセルの簡単な装飾はもちろん、(ほぼ普通のエクセルと同じ)関数の挿入、事前登録してある書式設定などがそのまま使えます。また、ピボットテーブルやマクロは使えませんが、簡単な書類は間違いなくできると思います。

もちろん、既存ファイルをOneDrive経由でアップロードすることでデータ更新は簡単にできます。条件付き書式等も有効ですので、パソコンで予め条件付き書式やセルの書式設定。集計設定等を施したのちにOnlineやアプリ側で修正をすれば、結果はきちんと反映されます。Onlineでしか試していませんが、ピボットテーブルも予め作っておけば、更新は可能です。ただし、時刻関係の表示形式が変わる場合もあるので注意してください。

また、アプリの場合はスマートフォン側の音声入力やカメラも使えます。スマホでの音声入力とワードの組合せは、議事録等を作成する際にはとても有効です。

カメラもその場で撮影して挿入できるので、現場記録のひな型を作っておき、カメラで現場を撮影後、メモを音声入力で残すのは、キーボード入力がなくて意外と簡単です。

認識精度もそれなりに高いのでイヤフォンマイクでどんどんしゃべって、メモ代わりに記録し、あとで誤字脱字を修正すればOKです。ただし、事前に周囲に断っていないと、スマホに独り言をしゃべる「怪しい人」に見えるかもしれませんが・・・

パワーポイントも最近はだいぶインストールされているパソコンが増えていますが、出先のパソコンに入っていない場合もあります。予め、作っておいたファイルを念のためにOneDriveにアップロードしておき、相手のパソコンがネットさえつながっていれば、パワーポイントが入っていなくてもオンライン版のパワーポイントでスライドショーができるのです。アニメーションもスピードはネットの速度に依存しますが再現できます。

講演や発表の際にもし自分のパソコンが故障しても、代替機がネットにつながっていれば、再生できるのは大きな安心です。もちろんアプリ版でもできますので、安心は倍になります。

うまく上手に使うととても便利なオンライン版やアプリ版。一度お試しください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする