現場で役立つエクセル操作【番外編】(その2)

前回に引き続き、知っておくとちょっと便利なエクセル操作に関するお話しをします。

今回は、ショートカットキーの少しマニアック版です。おすすめしにくい理由として、特殊キーもしくは3つのキーを押す必要があるため、片手では難しいことと当然覚えづらいからです。

・編集機能(すごくお勧め)

ALT+下矢印 リスト表示
CTRL+Enter 複数セルに同じデータの入力
ALT+Enter セル内改行

この3つは特殊キーとの組み合わせですが、覚えるとすごく便利です。

最初のリスト表示は入力セルの上にあるセルに記入されている項目を一覧にして表示してくれる機能です。データの入力規則のリストとほぼ同じような動きをしてくれますが、こちらは設定は不要ですぐに使えます。項目が増えても自動的に追加してくれますし、選ぶだけなので、半角全角のミスやスペル間違いなどもなくなります。小口出納表の費目や在庫管理表での材料名などの入力に活躍します。
次の複数セルの同じデータは、同じ数字や項目を入力したい範囲を予め選択しておいてから、最初のセルにその内容を入力し、普通ならEnter を押すところで、CTRL+Enterと押すわざです。使い方にコツがいりますが、同じ内容を連続で記入する際に一つ目を入力後下方向へ複写とかするよりかはワンテンポ早いです。複数列複数行だと右方向、下方向と2回連続複写を行う動作(入力時のEnter を併せると3回)が1回ですから便利です。まあ、行・列ともに同じ内容を入力する機会はなかなかないですが、同じ項目の連続入力ならそれなりにあると思うので、覚えて損はないです。

最後のセル内改行は1つののセルで2行以上の入力を行っている人にはぜひ覚えてほしい操作です。よくセル幅にあわせてスペースキーを入力しながら2行表示をしているシートをみますが、文字サイズを変更したり、セル幅を変えるともうアウトです。この操作ではその心配はありません。ただし、改行コードが残るので、別の作業で1つの文字列にしたいのなら、CLEAN関数を使いましょう。この関数は印刷できない文字も文字列から削除する関数です。合わせて覚えておきましょう。

・選択機能

CTRL+Space 列全体選択
Shift+Space 行全体選択
CTRL+* データ入力範囲を選択
CTRL++ セルの挿入

マウスが使えるならそちらの方がいいです。新幹線や喫茶店などでマウスを出さずにキーボードだけで操作する際には活躍します。列全体選択と行全体選択はどの列、どの行にいても機能します。特に最後のセルの挿入と組み合わせるのが楽です。ただし、その上のデータ入力範囲の選択同様、テンキーがあれば問題ありませんがない場合は、shift+;(+)、Shift+:(*)と3つのキーを押す必要があるため利便性は下がります。

・書式設定+α

CTRL+! 3桁区切りの数値書式(#,##0)に変更
CTRL+# 日付タイプの書式(yyyy/m/d)に変更
CTRL+$ 通貨タイプの書式設定(\#,##0;[赤]\-#,##0)に変更
CTRL+% パーセンテージの書式(0%)に変更
CTRL+~ 標準書式に変更

CTRL+& 外枠罫線を設定
CTRL+_ 罫線を削除

CTRL+” 一つ上の数式の計算結果をコピー
CTRL+’ 一つ上の数式を参照先を変えずにコピー

上記のキーはすべてキーボードの上段にあるもので、shiftキーとの組み合わせで入力するものです。事実上3つのキーでの入力なのでちょっと覚えるメリットが少ないかもしれません。書式設定はよく使うものがあるならそれだけでも覚えてみましょう。

本当はほかにもいろいろあるのですが、私が時々使っているものを中心に紹介しました。ご興味のある方はエクセル ショートカットキーで検索してみてください。あまりの多さにびっくりするかもしれません。あなたの作業が楽になるなら幸いです。

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