現場で役立つエクセル操作【図形編】(その4)

前回に引き続き、エクセルで知っておくとちょっと便利な図形操作についてお話します。今回も作業編です。

前回は図形の挿入と変形、移動の基本操作をお話ししました。今回はキーボードを組み合わせて図形を挿入、変形させる方法をお話しします。

まずは縦、横、斜め45度に線を引きたいときです。普通にドラッグすると任意の方向に引くことができますが、縦や横といった決まった方向に引くのは難しいです。このような線を引くのはShiftキーを押しながら、引きたい方向にドラッグします。これで、8方向(上下左右と45度)以外には動きません。

Shiftキーを押すタイミングはどらっぐの途中でも大丈夫です。ただし、引いている間は押し続けている必要があります。また、離すタイミングはマウスのドラッグをやめてからにしてください。先に離すと8方向が解除されてしまって、自由になってしまうからです。

結構、始めのうちはこのタイミングがわからずに失敗することが多いです。線を引き終えるときに少し丁寧に操作をすれば失敗しにくくなると思います。がんばって、体を慣らしていきましょう。

ちなみに四角や丸の場合は、Shiftキーを押しながらドラッグすると正円や正方形が書けます。三角形も正三角形、五角形も正五角形になりますが、矢印はバランスのよさそうな矢印になるだけであまり意味がありません。どんな図形(オートシェイプ)がどんな形になるか試してみるとおもしろいですよ。

では、今後は書いた後で白いハンドルをShiftキーを押してドラッグするとどうなるでしょうか。線の場合は線の延長線上にしか伸縮できなくなります。四角や丸のような場合は四隅のハンドルだけですが、相似での拡大縮小ができます。そのままの形で大きくしたり小さくしたいときに便利ですよね。このとき、辺の真ん中にあるハンドルはShiftキーを押してもあまり変わりませんので注意してください。

次にShiftキーの代わりにCtrlキーとマウスのドラッグを行ってみましょう。線は意味がないですが、四角や丸は両サイドが同じように伸縮します。線対象のような感じで形を変えることができます。

さらにShiftキーとCtrlキーを同時に押して、ドラッグすると相似の状態で両サイドが同じように伸縮します。つまり中心から大きくなったり小さくなったりする相似形での拡大縮小ができるのです。複数の同じ形をサイズを変えたい場合は、Ctrlキーを使って、コピーをしてからこの操作をすると簡単にできます。

ハンドルでの操作ではなく、十字の黒矢印の場合は移動・コピー操作になります。前回は十字の黒矢印が出た状態でドラッグすると図形が移動することをお話ししましたが、Shiftキーと組み合わせると上下左右にしか移動しなくなります。

Ctrlキーと組み合わせるとコピーモードになって自由に動かしながらコピーができます。編集メニューを使うよりずっと直感的にできるので一番最初に覚えるのをお勧めしています。

また、ShiftキーとCtrlキーを同時に押して、ドラッグすると上下左右方向でコピーモードになります。並べてコピーしたいときに役立ちます。

最後に準備段階で用意したセル幅、セル高さを統一した方眼紙を使う方法をお話しします。

これAltキーを使います。Altキーは、ShiftやCrtlとちょっと違う特徴があります。それは、Altキー単体はメニューキーと同じ意味をもつために先に押すとメニューが選ばれてしまいます。なのでドラッグの後から押すことをお勧めします。

さて、実際にうごかしてみるとわかりますが、ドラッグ先がセルの四隅を拾うようになります。これでセルの方眼紙にぴったり合わせた図形を書くことができます。後からの調整もしやすいです。

図形を複数書く場合はAltを使い、セルに合わせた形を1つ作ってからできあがったものをAltキー+Ctrlキー+ドラッグでコピーします。こうするとセルの四隅に合わせたコピーができるので、簡単に位置合わせができます。一度お試しください。

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