Webサービスでらくらく情報共有(その5)

 前回につづいて、遠隔地のメンバーでの情報共有に関連したサービスを紹介します。
 現場や支店間というのは、意外と交流がないもので、自分たちが独自ルールに縛られていることに気付きません。他現場や他支店のメンバーと話すことで、見えていなかったことの多さに気づきます。しかし、交流はなかなか難しいもの。そこでWebサービスの登場です。

Q12.遠隔地のメンバーと会議をするには?
A12.メッセンジャーソフトを利用しましょう。

[解説]
 メッセンジャーソフトとは、チャット(文字や音声をやりとりする)ソフトです。インターネットの高速化により、最近は動画、つまりテレビ電話のような使い方ができるようになりました。代表的なソフトとして、SkypeやYahooメッセンジャーがあります。これらを使うことで、遠隔地にいる相手の顔を見ながら会話が出来ます。

 パソコンの性能やネット環境によりますが、複数拠点との会話も出来ます。テキストでやりとりすれば、そのまま議事録にもなりますが、話す速度で書くのはなかなか難しいので、音声によるやりとりのあと、重要なことだけテキスト化するのがよいでしょう。ファイルのやりとりなどもできますので、使いこなせば、会議のための往復時間も削除できますし、交通費も不要。大企業を中心に導入しているケースが増えています。

 上記が、無料ソフトと安価なWebカメラ(2000円程度)でできるのはすばらしいことです。単身赴任先から自宅の家族とのやり取り等で実験してみると、便利さを実感するはずです。

Q13.共同でマニュアル等を作成するのいい方法は?
A13.wikiサービスを利用しましょう。

[解説]
 wikiとは、ブラウザを使って簡単にネット上でページを作成することができるものです。この機能を使った有名なサイトとしては、ウィキペディアというネット上の辞書があり、日本語版で既に50万項目を超えているという巨大なものです。大勢で作成しているので、飛躍的スピードで更新追加がされています。

 wikiには、複数編集者が編集するための管理機能や閲覧制限などもあります。この機能により、社内マニュアルや基準作成などに利用できます。通常、ネット上のページ作成にはHTMLの知識が必要でしたが、wikiサービスを利用すれば、その知識なしに作成可能です。掲示板と違い、同じページを複数の人間で加筆修正できます。履歴を残せるものもありますので、編集責任も明確にしやすいでしょう。最初はひとりでメモを残すような感覚ではじめ、徐々に機能を使いこなしていくといいでしょう。

Q14.現場や会場の位置を教えるには?
A14.地図サービスを利用しましょう。

[解説]
 現場や会場など、常設でない場所の位置を示すのに地図サービスを利用される方は多いでしょう。しかし、大半の方は画面コピーをされているのではないでしょうか。これをもう一歩進めた使い方をご紹介します。

 たとえば、グーグルマップでは、右上に送信ボタンがついています。これをクリックし相手のアドレスを入れると、表示した地図と同じ状況のリンクを送れます。これを見た相手がリンクをクリックすると、同じ地図が表示されます。

 Yahooでも(ID取得が必要ですが)、同様のことができます。地図画面の
左側にある「友だちに教える」というところをクリックしましょう。ケータイに送ることも出来ますので、場所を確認しながら目的地にたどり着けます。

 ただ、どちらも複数アドレスに送ることができません。そこで、メーリングリストアドレスなどと組み合わせれば、同時送信も可能になります。FAXで地図を知らせていた方は、ぜひ試してみてください。

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