前回に続き、現場でのタブレット端末活用についてお話しします。今回もタブレット端末の環境づくりについてです。
今回はタブレットを現場でつかうために便利なアクセサリーの話をします。
(1) 保護フィルム
まずは保護フィルムです。タブレットは画面が命です。字が読めればいいというパソコンの発想ではだめです。入力や操作も画面上で行うからです。その際に必要になるのが保護フィルムと呼ばれる透明なシールです。
保護フィルムの目的は基本的には傷防止ですが、現場ならばできれば耐衝撃吸収も考慮してください。工具や材料など事務所より堅いものがいろいろある現場では一つ上の安心があるといいです。
(2) ケース
こちらも様々な目的のものが売られています。多くはデザイン性を前面に出していると思いますが、現場は、防水・防塵・耐衝撃を機能に持ったものを選びましょう。現場慣れしていると気付かないですが雨が降っていないのに散水養生の水で濡れてしまったとか、ちょっとした砂埃で本体が傷ついたなどパソコンを現場に持ち込んで痛い目にあった身としてはケースはとても重要です。見た目を気にしなければ数千円でもそれなりにいいものが購入できます。
(3) タッチ手袋
あまり、ご存知ないかもしれませんが、最近のタブレットは静電式とよばれるタッチパネルをつかっており、感圧式と呼ばれる圧力で感知するのではなく、指に電気が通ることを利用してタッチ点を特定するものです。そのため、軍手などしていては感度よく動くことができません。
そのため、タッチ手袋と呼ばれる専用の手袋を用意することをおすすめします。もちろん、夏であれば、手袋をはずして操作すればいいですが、冬の現場で手袋を外すのはちょっとつらいです。タッチ手袋であれば、手袋をしたまま操作ができます。すぐ汚れてしまうので常用するわけにはいかないと思いますが、ひとつ持っておくと便利だと思います。
(4) タッチペン
少し小さな字を入れたり、特定の場所を選択するのに太い指だと苦労することがあります。その時に利用するのがタッチペンです。最近は百均ショップでも手に入れることができますので、入力に苦労されている方はぜひ1本手に入れましょう。
(5) キーボード
現場への持ち運びという点ではちょっとお勧めできませんが、現場詰所等でちょっとした議事録等を作成する際にはあるととても便利です。
最近はBluetoothを使ったタブレット向けのコンパクトなキーボードが多く発売されており、ケーブルで接続することなく利用が可能です。折り畳み式だとポケットに入るぐらい小さくなるものもあります。ちょっと長めの文章を打つ機会が多いのであれば購入を検討してみてはいかがでしょうか。
(6) モバイルバッテリー
よほどハードな使い方をしない限り、一日作業でバッテリがなくなることはありませんが、コンクリートの大量打設などで事務所に戻れないまま常に入力していると一日はもたないかもしれません。
そんなときのために持っておきたいのがモバイルバッテリーです。最近は大容量のバッテリーが出ているのでタブレットのようなものでも安心です。ただし、注意点が2つあります。ひとつは充電の電流が低いと充電時間がかかったり、最悪充電がうまくいかないことがあります。iPadであれば2A以上でるものを購入してください。
もう一つは充電用ケーブルがないものがあります。具体的には新型iPadはLightningという新しいコネクタになっており、以前のものと形が違います。必ず、あったものを選ぶか変換コネクターを購入しておきましょう。