今回はエクセルのPower Pivotについて紹介します。
みなさん、「ピボットテーブル」はご存知でしょうか?表データを集計、分析する際に使う便利な機能です。紹介したのは15年以上前なので、使っていない方はぴんと来ないかもしれませんが、現場別の原価や数量集計といった時に活躍します。
Power Pivotとは
今回はその機能の強化版であるPower Pivotです。実はこちらも6年ぐらい前に紹介はしていますが、だいぶ機能が洗練されてきたので改めて紹介したいと思います。
また、こちらもPower Query同様、Excel2010から使えていた機能ですが、Power Queryほど認知度はなかったかもしれません。その理由として、標準のタブの中に表示されていないからです。
最近のエクセルであれば、データタブの中にあるデータツールの緑のアイコンのデータモデルをクリックすると「有効化しますか」と聞かれるので、有効化すると新しくPower Pivotのタブが表示されます。
少し古いエクセルであれば、ファイルのオプションからアドインでMicrosoft Power Pivot for Excelを有効化することで使えるようになります。(開発タブがあれば、COMアドインでチェックを入れるほうが楽ですが…)
ピボットテーブルとの違い
ピボットテーブルとの大きな違いは複数のテーブルを比較的容易に連携させることができます。実はピボットテーブルでもこの連携はできなくはないのですが、使い勝手が少し悪いです。Power Pivotのほうが容易にできます。
単一の表からのピボットテーブルであれば、従来の機能でもいいですが、複数の表(売上表と顧客マスタ等)を使って集計したいとなるとPower Pivotを検討していただいた方がいいと思います。
もう一つの違いはデータを外で管理することができます。更新系のデータを取り扱う時にはエクセル内に取り込むことなく使えるので、データ容量が増えてもエクセル自体は大きく増えないのがとても助かります。
データの加工に関しては、Power Queryを利用して、集計しやすいように加工をしておき、その後の集計をPower Pivotで受け持つといった形が理想です。
まずはリンク先を見ていただき、どんなものか知ってもらえると興味が出るのではないかと思います。
◆Power Pivot – 概要と学習
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/f9001958-7901-4caa-ad80-028a6d2432ed
マイクロソフトの公式ページです。ざっとして概要が書かれており、詳細はリンク先のヘルプかチュートリアルを見る必要があります。チュートリアルはデータもあるので体感するにはいいです。
◆Excelパワーピボット (Power Pivot)とは
https://wans-one.co.jp/archives/2217
ITコンサルタントの株式会社ワンズ・ワンのパワーピボットの紹介ページです。コンパクトにまとまっているので要点だけ抑えたい人はこちらのページがお勧めです。
◆Power Pivot入門
https://qiita.com/k_maki/items/1d4196741915be147d27
エンジニアの情報サイトQiitaのPower Pivot入門ページです。少し古いですが、普通のピボットテーブルとの違いをわかりやすく比較してくれています。
◆Power Pivot入門
https://www.youtube.com/playlist?list=PLSW6preHKht7IvFWencg8eMYyDl_C00G_
ユースフルの提供するパワーピボットの紹介動画集です。順番に見ていくことで入門から少しの応用までできるようになります。イメージをつかむにはいいと思います。
◆はじめてのエクセル パワーピボット講座
https://www.youtube.com/watch?v=SuJNN2JnvRE
こちらもエクセルの便利な使い方を紹介しているExcelドカタCHのパワーピボット紹介ページです。従来機能との比較もわかりやすく図示しているので助かります。