Power Pivot(その2)

前回に引き続き、エクセルのPower Pivotについて紹介します。

Power Pivotの特徴として、複数の表を連携させることによる集計の話をしましたが、それだけではありません。Power Pivotの場合は接続先が外部になるので、エクセルのシートの限界である1048576行を超えたデータを使えることができます。

エクセルの制限を超えた分析が可能

売上データ等でも複数年の細かい明細レベルで行うと結構な量になりますが、通常は年単位で集計したのち、さらに複数年比較の加工を行うところが、Power Pivotだと1回の流れでできます。

さらに、Power Queryでも同じですが、接続のみという設定にすることでデータは外部にありながら、結果だけをエクセルに表示することができるので、ファイルサイズが大幅に縮小できます。

特にデータ先がWeb上だとどこでもエクセルが使えれば集計結果を見れるのもいいですよね。未確認ですが、Web版エクセルでも利用できそうです。

Power Pivotでの接続は対象となる表の上のセルをクリックしてから、Power Pivotのタブにある「データモデルに追加」にクリックすれば、OKです。これを必要な表で繰り返し行いましょう。この際にテーブルの名前をわかりやすくしておくとピボット集計の際に便利です。(たぶん、付けてないと困ることになります)

メジャー(自分で作る計算方法)

あと、少し特殊な集計をするならば、メジャーという機能が重要になってきます。メジャーはその名の通り、測度です。モノサシや秤のイメージで、いろいろな基準で量を計測するといったものです。DAX関数という専用の関数を使ってモノサシを作ります。

Power Pivotでのメジャーはピボットテーブルの値の集計に利用したり、テーブル自体の特殊な集計等に使います。要は自分で専用のモノサシを作る感じですね。慣れるととても便利ですが、習得に少し時間がかかるかもしれません。

注意する点は表の中で使い、ピボットテーブルの分類側にも使いたい場合は計算列を使います。

このメジャーと計算列は似た感じなのですが、使い方を間違えると意図しない結果が出るので、注意が必要です。興味がある方は、今回のリンク先を見て、勉強してみてください。

◆PowerPivot のメジャー
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/86484821-a324-4da3-803b-82fd2e5033f4

公式サイトのページです。実際の操作事例は「PowerPivot における計算」のリンクをクリックするとありますが、ちょっとわかりづらいですね。

◆【Excelパワーピボット】DAX関数のSUMとSUMXってなにが違うの
https://www.youtube.com/watch?v=PW58ZpGb1W8

前回も紹介したエクセルの使い方を紹介しているExcelドカタCHのパワーピボット紹介ページです。DAX関数の特徴がわかるようにSUMとSUMXを比較してメリットがわかるようになっています。

◆Power Pivot 計算領域にメジャーを作成して利用する方法
https://www.kurumico.com/excel-powerquery-powerpivot-measure/5488/

Excelの応用的な使い方を紹介しているサイトのPower Pivotのメジャーの使い方ページです。メジャーの使い方から実際の集計例まで画面コピーもあって、わかりやすいです。

◆Power Pivot で DAX を使う
https://yomikakiexcel.com/using_dax_on_power_pivot/

Power QueryからPower Pivotまでの連携とメジャーの使い方、主なDAX関数を紹介しています。全体的な概要をつかむにはおススメのページです。

◆パワーピボット記事まとめ
https://www.quickroutines.com/powerpivot/

Power QueryとPower Pivotの機能紹介をしているサイトのPower Pivotの機能説明から主なDAX関数の紹介までのリンクページです。本格的にメジャーに取り組みたい人はこちらをどうぞ

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