デスクトップ整理術

 今回はデスクトップの整理術についてお話しします。

 デスクトップといってもパソコンのデスクトップです。パソコンのデスクトップにアイコンが並んでいる人をときどき見かけますが、あまりいい感じがしません。実際、デスクトップのアイコンをたくさん並べると性能の低いパソコンでは描画に時間がかかるため、パソコンそのものにも影響を与えます。

 また、そのようにしている人に理由を聞くと「ワンクリックですぐ見れるから」といっていますが、これは部屋が散らかっているのを「すぐにほしいものが取れるから」といっているのと同じで探す時間の無駄を無視しているいいわけです。特に最近のパソコンは高解像度のため表示できるアイコン数が増えていることもあり、かなりひどい状態のものも見受けることがあります。そこでご紹介するのがデスクトップ整理術です。

STEP-1 「未整理」フォルダの作成と全アイコン移動

 まずは「未整理」という名前のフォルダを作り、デスクトップにあるアイコン(ファイル)をすべてその中に異動します。ゴミ箱のようなシステムファイルのため移動できないものはそのままでOKです。

 これだけで実はだいぶよくなります。デスクトップはアイコンなのでどんなソフトで作られているかはわかりやすいのですが、ファイル名はそんなに長く表示されないため、少し長いファイル名で末尾の番号が違うようなファイルはクリックするまでファイル名がわかりません。

 ところが、未整理フォルダに入れてしまえば、簡単に表示を詳細に切り替えることができるので、長いファイル名もすぐわかりますし、ファイル名や日付、種類での並び替えも簡単です。探すスピードが格段にあがるのです。

 フォルダ名を「未整理」とした理由は整理できていないことをあえて意識してもらうためとここから「整理」したファイルを出すほうが管理が楽だからです。

STEP-2 「SOFT」フォルダの作成とショートカット移動

 デスクトップのアイコンの中にはソフトの起動用ショートカットがそれなりに入っています。「SOFT」フォルダを作成後、それらを先ほどの並び替えを利用して、選び出して移動してください。

 最近の人はほとんどファイルをダブルクリックして、ソフトを起動する場合が多いですが、ソフトを先に起動する場合もたまにはあると思うのでそのために分けておくとすっきりします。たまにネットワークドライブのショートカットも含まれている場合もありますが、まとめて入れておいてもいいと思います。

 なお、フォルダ名は「ソフト」「アプリ」でもかまいません。

STEP-3 「作業中」フォルダの作成と作業中ファイルの移動

 次は実際に作成・修正しているファイルを「作業中」フォルダをつくって移動します。よくわからない場合(整理が下手な人はこれをよくいう)は週に1回以上は触れているファイル、もしくはここ1週間ぐらいで作成、更新しているファイルを日付で探して移動してください。

 正直、ここに移動したファイル以外はデスクトップに置く必要がない場合がほとんどだと思いますが、整理が下手な人がそれがどこにいったかが不安になるので、「未整理」フォルダに入れておくようにしてください。

 あと、作業中フォルダ内のファイルは増え続けるので、必ず1か月に1回は1週間ルールを適用し、不安ならば「未整理」に入れておくことを行ってください。

 ここから先は電子ファイル整理術でお話しした内容と同じになってくるので割愛しますが、少なくとも上記の3段階ができれば、探すスピードは格段にあがります。そして、未整理フォルダを一回も開かないことに気づくのではないでしょうか。とはいえ、STEP-3を維持するのが難しいのが「整理下手」な人なので、ここまでを目標にがんばってもらうのがいいと思います。

 なお、実際の机の上でも同じことができます。「SOFT」の代わりがマニュアルだったり、基準、手順書、資料になるぐらいで、それは机の上でなく、書棚等に移動して、未整理と作業中の箱に入れるだけであっという間にすっきりします。デスクトップがうまくいったらこちらもお試しください。

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