バーコード(その6)

前回に引き続き、バーコードについてお話します。

前回はQRコードについてお話しました。今回は、バーコードの利用方法についてお話します。

バーコードの印刷環境の整備

まずは、バーコードの印刷環境と読取り環境の整備です。印刷環境は、できるだけ投資を抑えたいのであれば、バーコードのフォントを導入します。

有償のものが多いですが、CODE39であれば、無料のものもあります。フォントを導入して、エクセル等で書式を設定すれば、バーコードが表示されるので、あとは普通のプリンターで印刷可能です。

CODE39はチェックディジットが任意で英大文字数字、一部の記号が使え、前後に*をつけるだけなので利用が比較的容易です。お試しで使うのであれば、お勧めです。

あとはアクセスがインストールされていれば、Microsoft Barcode ControlというActiveXコントロールが利用できます。これのいいところはCODE39だけでなく、JANコードもQRコードもつくれることです。ただし、Excelで使う場合は動作保証をしているわけではないことと大量に使うと動作が不安定になるのであくまでお試しレベルで使ってください。

なお、QRコードについては、インターネット上で無料で生成してくれるサービスを利用するほうが簡単です。

少し投資してもよければ、ラベル印刷ソフト、もう少し出してよければテプラのようなラベルプリンターの購入がお勧めです。特にテプラは、屋外用ラベルもあるので、少しラベルに厳しい場所でも安心して使えます。また、ソフトもついているので、一括印刷も問題ありません。

最後は印刷会社等の専用サービスを利用することです。お金はかかりますが大量のバーコード印刷が必要な場合は品質もよくとても便利です。

負担感が少ないが手間がかかるバーコードフォントか、初期投資は必要ですが、いろいろ楽にできるテプラのどちらかで始めるのかは、IT利活用度で決めるといいと思います。

バーコードの読取り環境の整備

読取り環境ですが、基本はバーコードリーダーです。パソコンで取り込む場合はバーコードリーダーを購入してください。安いと2千円ぐらいで購入できます。ただし、QRコードのような二次元バーコードは読めず、一次元バーコード限定です。二次元バーコードを読み取るのであれば、3千円以上かかります。

ただし、お勧めはもう少し高い、Bluetooth接続ができるバーコードリーダーです。安くても6千円ぐらいしますが、パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも利用できます。

「スマホやタブレットって、QRコード読めるよね」と考える方もいると思いますが、標準ではWebアクセスや電話等限られた機能でしか使えないので、業務でそのままは使いづらいです。タブレットでエクセルやGoogleスプレッドシートを開いて、該当セルにバーコードリーダーから読み取ったデータを入力する方がとても簡単で業務に活かせます。

Windowsパソコンしか使わないけどという方なら、専用のUSBアダプタがついている無線タイプでもいいです。こちらの方が少し安いようですが、汎用性はBluetoothのほうが高いです。

スマホ・タブレットのカメラ機能

「いやでも、できればスマホやタブレットのカメラを使ってバーコード読めるといいんだけど」という方は、専用ソフトを開発することになります。自由度が高く、比較的作りやすいのがFileMakerとそのアプリであるFileMaker Goか、Power Appsです。

どちらもバーコードリーダーをアプリに内蔵できるので、バーコードリーダーなしでも利用は可能です。とはいえ、タブレットによってはカメラの位置が微妙な位置についていて読み取りにくい場合もあるので、使うならスマホ利用の際に考えてください。

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