IT系資格について(その13)

今回もIT系資格について紹介します。今回は、民間資格のうち、前回までに紹介できなかったITSS記載資格についてお話しします。

前回までに情報処理技術者試験のような国家資格、マイクロソフト等のベンダー資格、超上流、上流、プロジェクト管理、LinuxというOS関連、プログラム言語、テスト系での民間資格を紹介してきました。今回はITSSに記載されている残り3つの紹介をしていきます。

ITIL向け資格

一つ目はITILに関する資格です。ITILをご存じない方に簡単に説するとアイティルと呼び、Information Technology Infrastructure Libraryの略です。直訳すると情報技術基盤書庫といった感じになりますが、ITサービスを管理するための成功事例集といったもので、ITサービスを提供するために必要な管理内容を掲載しています。

ITSSで紹介されているのが、V3と呼ばれるもので、現在はV4に移行中です。先行して、基本レベルであるITIL4ファンデーションは受験可能です。その上がスペシャリスト、ストラテジスト、リーダー、マスターとなっていますが、マスター以外は2022年の秋口に移行予定です。マスターだけは時期も仕様自体も未定のようです。急がなかければ、新しい体系になってからで受験はいいと思います。

ちなみに前の体系はFoundation(レベル1)、Practitioner(レベル2)、Intermediate(レベル3)、Expert(レベル4)となっており、ファンデーション以外は名前も変わっています。

データセンター業務向け資格

次はデータセンターの資格です。HPのベンダー資格です。HPというのはHewlett Packardという世界トップクラスのIT企業です。そのベンダー資格にはセールス認定や技術認定があります。

技術認定はコンピューティング、ストレージ、ソフトウェア、ネットワーク、ハイブリッドクラウドとかなり幅広い資格体系をもっていますが、今回はそれ以外にあるデータセンター業務の資格であるCDC(Certified Data Center)がITSSに登録されているので、こちらの話をします。技術認定に興味ある方はHP技術認定で検索していただくと詳細がわかります。こちらはベンダーならではの資格といった感じだと思います。

CDCはプロフェッショナルが基本で、その後、構築側であるスペシャリスト、エキスパートと運用側であるファシリティオペレーションマネージャーの資格に分かれます。プロフェッショナルはITSSのレベル1、ファシリティオペレーションマネージャーがレベル3です。構築側はレベル指定は検討中のようです。

レベル1とはいえプロフェッショナルなのか、必須の講習が高いです(税抜き145000円)。ベンダー資格ですが、ベンダー依存しない国際資格として、データセンター業務に関わる方には人気があるようです。

情報セキュリティ関連資格

最後が情報セキュリティ関連資格です。情報セキュリティ系は日本で一番有名なのは、国家資格である情報処理安全確保支援士と情報セキュリティマネジメントですが、民間資格にも国際資格もあります。

まずは、ITSS掲載の情報セキュリティ技術認定です。こちらは、SEA/Jというところが認定団体で、CSBM、CSPM of Technical、CSPM of Managementの3つがあります。CSBMが基本でレベル2、CSPMが応用でレベル3に該当しています。

次はITSSには掲載されていないのですが、様々な資格認定をしている全日本情報学習振興協会が認定している情報セキュリティ管理士と情報セキュリティ初級です。初級が入門で、その上位が管理士となっています。この協会には個人情報保護士やマイナンバー保護士といった資格もあります。

次はISC2(International Information System Security Certification Consortium)※2は上付き文字が認定する国際資格です。団体名にセキュリティが入っているのようにセキュリティ専用資格です。CISSP、SSCP、CCSP、CSSLPとあり、基本、開発者向け、クラウド、ライフサイクルといった分野になっています。

最後がISACA(Information Systems Audit and Control Association)が認定する資格です。こちらは監査、統制を中心としていろいろな資格認定をしていますが、そのひとつにCISMというセキュリティマネージャーの資格があります。

どの資格もちょっと業務に直結とは言えませんが、こんな資格があるんだぐらいで知っていただくといいと思います。

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