資格取得の勉強法

前回まではIT系資格、その前に建設系資格について紹介しました。今回はその派生として、資格取得の勉強法について、いくつかのポイントをお話します。

資格の調査

まずは、資格の調査です。上司から言われて、やむを得ず取得を目指す方もいれば、自分のスキルアップの一環で受験する方もいると思いますが、どんな資格かを調べるのはとても大事です。

まずは、試験内容や手続きに関する情報(試験日、申込日、受験料、受験資格、合格基準)はもちろん、できれば、合格後の更新条件(講習やポイント制、更新料等)も調べておくことが大切です。

1回で終わりの試験もあれば、一次試験、二次試験のあとで面接があり、さらに実務研修があるといった資格もあります。当然それぞれに費用がかかりますので、合格までには長い道のりが待っているものもあることを忘れないでください。

せっかく取得したのに、失効して資格保有者として名乗れないというのは悲しいですからね。また、受験者数、合格者数と合格率といった情報が掲載されている場合は確認しましょう。資格の総合サイトみたいなところには難易度が書かれていることもあるので参考にするといいです。

試験内容の情報収集と目標設定

次に試験内容の具体的な情報収集です。出題範囲、科目、出題数、配点とどんな試験かを調べましょう。マークシート式か記述式かも勉強に差がでるので確認してください。資格の公式サイトに掲載されている場合もありますが、ネットや資格の参考書でしかわからない場合もあります。試験によっては専門紙等に過去問が掲載されている場合もあります。さらに過去の受験者のブログやサイトからも情報収集をしましょう。

資格の情報収集ができれば、目標設定です。満点や高得点を狙うことで価値がでる資格もありますが、一般的には合格基準のちょっと上を目指すことが一般的です。資格取得はあくまで対象となる業務や技術の知識と実力をある一定の軸で評価する仕組みなので、資格をもっているから、その業務に長けているわけでもないですし、資格がないから実力がないわけでもありません。

とはいえ、資格所有者ということで、周囲の方は一定の信頼と安心を得ることができます。そのためにも合格基準のちょっと上を達成できれば十分ではないかと思います。大抵は7割から8割を目指すことになります。10問中3問間違えてもOKというのは受験時に気持ちが楽になりますよ。

受験スケジュール

次は試験までのスケジュールです。理想はその年の一回合格ですが、仕事が忙しかったり、家庭の諸事情(結婚や出産、子供の受験、介護等)で時間がなかなか取れないことも少なくありません。

勉強するだけでも業務に活かせることは少なくないので、焦らずじっくりやることをお勧めします。受験サイトや通信教育等に参考になるスケジュールが書かれていることが多いので、それを参考に自分のペースで計画を策定してください。試験の難易度や仕事を含めた試験にかけることができる時間によっては2年計画や3年計画もありだと思います。

また、資格によっては情報が少なく、どのような勉強をすべきかわからない場合もあります。この場合はお金はかかりますがいっそのこと一度受験してみるのも一考です。受験の雰囲気もわかりますし、自分を基準にした難易度や時間配分といったことも体感することができます。高校入試や大学入試と違って、落ちてもそんなに困ることはありません。(受験料は痛いですが。。。)

通信教育も一つの手です。スケジュールも時間もある程度決まっているので、与えられたものを順番に進めていくことができる方にはお勧めです。資格の専門学校もありますが、仕事的に通うことが難しいですが、オンライン講座も増えてきているので、予算に余裕があり、合格をできるだけ確実にしたいのであれば検討の価値はあると思います。

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