資格取得の勉強法(その3)

前回に引き続き、資格取得の勉強法について留意すべきポイントをお話します。

前回は、資格の勉強時間とテキスト(参考書・問題集)についてお話ししました。今回は、そのテキストの勉強方法についてもう少し具体的にお話します。

参考書の勉強方法

まずは参考書ですが、最初に分からなくても全体把握を優先するために、とりあえず流し読みをします。全体が10章になっていて、3章と7章で午前、午後の区切りがあるが、最初の方は意外とページ数があるとか、5章は計算問題が多そうなので時間がかかりそうだといった感じです。

次に最初の1章ぐらいを休みの日を使って、普通に読みます。時間がある方はノートを作って気になるところを書いた方がいいですが、何回か読むことになると思うので、最初は読むだけでもいいかもしれません。これでどれくらい時間がかかるかを把握しましょう。

次は前回、検討した勉強時間を踏まえて、1日もしくは1週間に出来る量を決めておきます。1週間で章や節の区切りのいいところで終わるようにすると次の週を気持ちよく始めることができるので多少ページ数は前後してもいいと思います。

問題集の勉強方法

問題集については、テキスト全体の問題数を数えた後で、1日に出来る問題数を把握します。マークシート方式であれば、記入せずに答えを頭に思い浮かべて回答をみてもいいので、比較的場所は気にしなくていいと思いますが、記述方式だと机がいるので勉強場所が限定されます。その点を考慮して、1日の問題数を決めましょう。

参考書と問題集は、私の場合、交互に3回ぐらいできるのも目標にしています。ただし、単に全部を3回やるのではなく、内容的に腑に落ちない章や解けなかった問題、ちょっと記憶が定かではないが解けた問題を中心に少しずつ範囲を絞ってやります。

なので、1回目より2回目、2回目より3回目は早く進むようになります。参考書と問題集の交互の仕方は資格試験によりけりですが、1章分の参考書を読んだら、それに対応する問題集をやる場合もあれば、一通り、参考書を読んでから、問題集も一通りやる場合もあります。

午前と午後でマークシート方式と記述方式と分かれているとか、そもそも範囲が大きく異なる場合はそこを区切りにしていることもあります。1回目は章単位で行い、2回目は全体通してといったパターンを変えてもいいです。3回目は時間の関係上難しければ、2回目までで終わるか問題集だけ回数を増やすといった検討もしてみましょう。

参考書と問題集は同じ出版社がお勧め

この辺りは好みなので、自分にあった勉強方法を見つけてください。あと、前回のテキスト選びで言い忘れていましたが、できれば同じ出版社の参考書と問題集を購入することをお勧めします。大抵の場合、問題集に参考書のこのページを参照とセットで買うと便利になるような仕掛けがあります。購入時に書店なら何ページか内容を確認してみるといいと思います。

また、過去問の回答は参考書になることもあります。中には購入したテキストに載っていないような例外的な回答があることもあるので、問題集に過去問が掲載されていない場合は別途、過去問の本も買ってみることをお勧めします。(お金と時間に余裕があればですが・・・)

繰り返し回数とまとめノートの取り方

繰り返しですが、3回でいいのか、もっとやるべきかは記憶の定着度合いです。日ごろのお仕事で利用している知識の範囲内であれば、回数が少なくてもいいですし、直接関係していない知識だと回数が増えるかもしれません。丁寧にやることも大事ですが、何回も繰り返した方が定着は高いみたいです。

まとめノートの取り方ですが、こちらも好みで要点だけをまとめて記載することで重要なものを後で見直せるようにする場合もあれば、苦手なところだけをまとめるのでもOKです。数字や計算式のように暗記すべき事項だけをまとめるパターンもあります。

勉強方法は皆さんが使える勉強時間や期間、繰り返しをするしないの好みで変わってきます。何度もやることはないかもしれませんが好みの勉強方法を見つけておくと新しい知識の習得時に役立つと思います。

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