前回に引き続き、資格取得の勉強法について留意すべきポイントをお話します。
前回は、参考書と問題集の勉強方法についての一例を紹介しましたが、紙ベースの話でした。「ITでらくらく」と銘打っている以上IT活用をしないわけにはいきません。今回はIT教材等、ITを利用した勉強法や勉強場所等についてお話します。
動画配信、ネット講座、通信教育
全部の資格というわけにはいきませんが、受験生の多い人気のある資格は動画配信をしていることが多いです。特にIT系資格のITパスポートや基本情報技術者試験といった受験生数が多い資格試験はYouTubeでも複数のチャンネルで見れるので、テキストが苦手な人は動画から始めてもいいと思います。
有料であれば、ネットで学べる講座はたくさんあります。サービス自体はまた、リンク集の方で紹介したいと思いますが、コロナ禍で集合教育が難しくなったり、ビデオ会議でネットでの対応になれた人が増えたりしたせいもあり、最近活気を見せています。
もちろん、従来からの通信教育もあります。丁寧にやれば、確実に実力がつくので、計画的にしっかり勉強したい人にはお勧めします。ただし、仕事とかをためてしまう人とかゆっくりペースでやりたい人にはお勧めしません。この辺りは自分の性格や方針とよく相談してチャレンジしてください。
音声教材、模擬試験
「車通勤だから、動画は見れない」という方には音声教材です。こちらも受験生数が多い資格か、通信教育がある資格の場合、音声教材を提供している場合があります。あまり、聞くことに集中すると運転に支障が出るかもしれませんので、BGM的に聞いてください。そのうえであとで同じ範囲のテキストを読むと意外を効果があると思います。
あと、今、どの程度の実力があるか知りたいという方は模擬試験を受けることをお勧めします。どこか外部に試験を受け行くのではなく、お家で時間を実際の時間に合わせてやるだけでOKです。模擬試験がない場合は過去試験でもいいと思います。
勉強場所
勉強場所については、好みがあります。静かなところや一人になれるところがいい場合は、勉強時間を早朝にしてみるといろいろなところでできます。深夜もと言いたいところですが前お話したようにやりすぎると目がさえて、睡眠に支障がでるのでお勧めいづらいです。やる場合は就寝30分前は避けてください。
日ごろの場所だと仕事を考えてしまうといったちょっとワーカホリックな方には、図書館やファミレス、ファーストフード店といった場所で気分転換しながら、やるのもいいかもしれません。とはいえ、本来の目的で利用するわけではありませんので、利用者のご迷惑にならない程度の時間や混雑時をさけるといった配慮は忘れないようにしてください。お店なら、もちろん何かを頼んでください。
勉強会
一人だとなかなか勉強できないという方もいます。そういう方は仲間を集いましょう。一番、簡単な方法は会社で同じ資格を受ける方と勉強会を開くことです。こちらは会社で主催してもらえると一番助かります。建設業を含め、いくつかの資格は業務を進めるうえで必須のものがあります。何人かが集まったなら、一度、上司に交渉してみてください。
ただし、どうしても難しい場合は声掛けをして、休日や早朝等の勤務時間外で実施しましょう。試験勉強のすべてを行うのではなく、難しいところとか、進捗確認だけをするとか工夫することで長い時間しかくても済みますし、Zoom等のビデオ会議サービスを利用すれば、リアルに集まらなくても勉強会はできますので、自宅が離れたもの同士でも大丈夫です。
資格によっては、SNSでグループを作っているものもあります。資格取得後も仕事の相談ができる場合があるので、興味がある場合は覗いてみるのもいいと思います。他の人がどのようにしているかが参考にもなります。
仕事と関係ない資格取得で集まりたい場合は、上記のSNSで実施されるオフライン会に参加するか、通学講座を受講しましょう。通学講座は、もし中高で行かれていたら学習塾のような雰囲気で学ぶことができます。周りの熱意ある人を見るだけでも刺激になり、自分も頑張ろうと思えるようです。
資格勉強は、業務以外の時間でやり、かつ、学ぶことが多いので継続が大変ですが、合格後のスキルアップはいろいろな面でプラスになります。がんばってください。