資格取得の勉強法(その2)

前回に引き続き、資格取得の勉強法について留意すべきポイントをお話します。

前回は、資格の調査・情報収集、目標設定、スケジュールについてお話ししました。

スケジュールについては、前回お話したように仕事の忙しさはもちろん、家庭の諸事情(結婚や出産、子供の受験、介護等)で時間がとれないということが多いです。対策としては長めのスケジュールを考えることもアリだとのお話をしました。では、そのために勉強時間をどのように考えるかが重要になります。勉強時間と学習量からスケジュールを設定する方が現実的です。

資格取得の勉強時間

勉強時間ですが、仕事の関係上、平日はあまり時間は取れませんし、休日はしっかり休みたいと思ってしまう方が多いと思います。とはいえ、どちらかに集中して勉強時間を取るのはあまりうまくいかないことが多いようです。

そこで隙間時間を大切にして、平日に短い時間で少しずつ勉強を行い、いろいろな都合でできなかった分を休日で取り返すといった計画をお勧めしています。

朝型なのか夜型なのかで勉強の時間帯も変わりますが、通勤時間が長い人はその時間で、そうでない場合は、夕食後の一息休憩後とか風呂上がりの直後、もしくは少し早起きして頑張るといったパターンが多いようです。ただし、寝る前30分前できれば1時間前ぐらいは外してください。でないと頭がさえて眠るのが遅くなったり、浅くなったりして、仕事に差し支えることもあります。注意してください。

時間的には長い方が短期間でたくさん勉強できますが、そんな時間はなかなか取れないと思います。現実的には30分から1時間ぐらいではないでしょうか。これも30分1回とか1時間連続という意味ではありません。朝夕の2回とか通勤の行き帰りといった感じで複数の隙間時間を上手に使うといった感じがお勧めです。これは個人の感想ですが、1日1回より複数回の方が継続しやすい気がします。

ただし、仕事に直結している資格であれば、15分程度でもしっかり集中できると思います。逆に少し仕事から離れた資格だと30分ぐらいにして、意識を切り替えてから集中するといった段階がいるかもしれません。15分は短いように感じますが、集中すると結構な勉強量を確保することができます。

この集中できる時間は人それぞれですので、何分がお勧めというわけではないですが、平日の短時間でも有効に活用すれば、勉強時間は意外と確保できるということを覚えておいてください。

参考書・問題集の選定

さて、勉強時間がだいたい決まったら、参考書、問題集の選定に入ります。このボリュームが学習量を決めるのですが、こちらも好みでだいぶ変わってきます。

せっかく、資格試験を受けるのだから隅々までしっかり勉強したいという方なら、何分冊にもなっている参考書、分野別に分かれている問題集を選ぶといいと思います。逆にとりあえず、ざっと全体把握をして要点だけを抑えたいという方には1冊で参考書と問題集を兼ねているものを選ぶことになります。

当然、しっかり勉強された方が合格の可能性はあがりますが、そのための学習量は多く、全体の勉強時間も長くとる必要があります。複数年計画を視野に入れるのであればこちらでもいいですが、もし、一年での受験を考えているのであれば、1冊の要点のほうがいいと思います。

とはいえ、受験する資格によっては決まったテキストを学習することが必須のものや選択できるほど参考書・問題集がないものもあります。また、副教材的に使った方がいい資料もあったりします。

このあたりはどの参考書がいいかネットで合格者が様々な情報を提供しているので、調べてみることをお勧めします。

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