IT系資格について(その20)

今回もIT系資格について紹介します。今回もIT資格の中にあるWeb・クラウド関連の資格を紹介します。

前回は、Amazon、Google、Microsoftの3大クラウドサービスの資格を紹介しました。今回は自社内開発のためのベンダー資格を中心に紹介します。

Power Platform 認定資格

まずは、マイクロソフトのPower Platform関連です。マイクロソフトは前回のAzure、その4で紹介した技術系とOffice系資格がありますが、それ以外にもまだまだあります。今回はその中で今後有望だと思われるPower Platform関連です。

Power Platformは以前から紹介していますが、Power BI(データの視覚化)、Power Apps(ローコードツール)、Power Automate(RPAツール)、Power Virtual Agents(会話型ボット)、Power Pages(サイト作成)のサービスを総称したもので、オフィスソフトの次のビジネスツールです。

Power BIやPower Automateは、パソコンソフトもあるので、完全なクラウドサービスというわけでもないかもしれませんが、クラウドがあってこそのサービスなので、ここで紹介します。

基本はPower Platform Fundamentalsです。ここからPower BI Data AnalystやPower Platform App Maker、Power Automate RPA Developer Associate、Power Platform Developer Associate、Power Platform Functional Consultant Associate、Power Platform Solution Architect Expertに分かれていきます。全部で7つです。ソフト単位ではなく、コンサルタントや開発者といった分かれ方をしているのがクラウド系と一緒ですね。

なお、本当はDynamics 365(ERP/CRMアプリ)と絡めた資格があるのですが、今回は省略しました。

Salesforce 認定資格

次はSalesforceです。Salesforceはもともと顧客関係管理のクラウドサービスからスタートして、開発ができるクラウド環境を提供するほか様々なサービスを提供しています。なので、資格も大きくCRM管理者系、開発者系、マーケター・コンサルタント系と営業要素が入った分類に分かれています。利用中心か、開発中心かで分かれているのが特徴です。

CRM管理者の基本は認定アドミニストレータです。そこから上級アドミニストレータやSales Cloudコンサルタント等の上位資格になります。全部で7つあります。開発者の基本はPlatformアプリケーションビルダーがスタートですが、各サービスで基本資格があります。その後、アプリケーションアーキテクトもしくはシステムアーキテクトの上位資格があり、最後はテクニカルアーキテクトという最難関になります。全部で、15あります。マーケター・コンサルタントはMarketing Cloudアドミニストレータが基本で、スペシャリストやコンサルタントが上位になりますが、ハードルが高いとの話です。全部で7つあります。

kintone認定資格

次はkintoneです。こちらも以前紹介したようにWebデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービスです。日本のサービスで最近、CM等の影響もあり認知度があがってきたように感じます。

こちらの認定資格はスタートが共通で、その後、ユーザー系と開発系にわかれて、最後はまた合流します。スタートがアソシエイトで、ユーザー系がアプリデザインスペシャリスト、カイゼンマネジメントエキスパートと上位になり、開発系がカスタマイズスペシャリスト、システムデザインエキスパートが上位になります。最後にビジネスソリューションアーキテクトが最上位なのですが、まだ準備中になっています。なので、全体としては6つの資格(受験できるのは5つ)になっているようです。

いずれのサービスも今後は利用する企業が増えていくと思います。クラウドサービスの自社内開発がまだまだ日本では少なく、それが業務効率の妨げになっていると考えます。資格の前にまずは各サービスを触るところからチャレンジしてください。

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