今回もIT系資格について紹介します。今回は、今まで紹介できなかった資格についてお話します。
パソコン整備士
まずは、パソコン整備士です。IT整備士協会が認定する民間資格です。その名の通り、パソコン自体の整備ができる知識を身につけることができます。
3級から1級まで3段階あり、個人のパソコン整備、数台をネットワークでつないだレベルの整備、自社内でサーバー運営もできるレベルの整備となっています。
IT関連の資格は多くありますが、なかなか、ハードウェアそのものを扱う資格は少ないです。ベンダー系の資格や一部の初級資格でコンピューターの仕組みを対象にしていることはありますが、HDMIやD-SUBといったディスプレイ関連の話、USBと周辺機器の接続の話といったパソコンハードウェアそのものを対象にしていることは少ないです。
自作でパソコンを作った際にちゃんと勉強したいといった人だけでなく、中小企業でなかなか頼れる外部業者が見つからない場合、自分たちである程度のメンテナンスができるようになります。パソコンそのものに興味のある方にはお勧めです。
パソコン技能検定
次は以前も少し紹介した全日本情報学習振興協会が認定している資格で、パソコン技能検定です。6級から1級まであり、4級以下は小中学生も対象の資格です。以前はパソコン基礎検定という別資格でしたが、他の資格試験と統合されました。2種となっていますが、1種はありません。試験内容は文書処理、表計算、グラフといった感じでエクセル、ワードを実務ベースで使いこなすのに必要な知識を確認できます。
なお、エクセルだけは独立してエクセル試験4級から1級が別にあります。タイピングの資格試験もあり、自分の入力実力も確認できます。また、上位資格というわけではないですが、インストラクタ資格があります。
少し脱線しますが、全日本情報学習振興協会では、DXパスポート、DXアドバイザー、DXオフィサーというDX関連の資格もあります。
IC3
次はIC3です。Internet and Computing Core Certificationの略で、米国の団体が認定している国際的な民間資格です。現在、グローバルスタンダード5と6の2種類があり、内容がだいぶ変わっています。
GS5までは、パソコンの知識、ソフトの知識、ネットの知識をそれぞれ確認し、3つの試験で1つの資格を獲得します。GS6はレベルが3から1まであり、1つの試験で1つの認定になります。
GS6は2022年から始まったためにあまり情報がないのですが、パソコン技能検定のように実務的な実力を図りたいのであれば、GS5、全般的な知識を習得したいのであれば、GS6といった感じだと思います。
文書情報管理士
最後に文書情報管理士です。日本文書情報マネジメント協会が認定している民間資格です。文書の作成から廃棄までの管理の仕組みについてが対象となります。2級、1級、上級の3段階になっています。
この資格は公共団体の電子化業務の入札参加要件になっているので、関係している企業ではニーズが高いです。また、e-文書法や電子帳簿保存法の施行により、一般企業でも文書情報の管理の重要性は高まってくると思います。
今回紹介した資格は、実務よりの資格です。特にパソコン整備士はあるとパソコン関連のトラブル時の対応に強くなるので、お勧めします。