2013年も残すところ1か月を切りましたが、最近のパソコン事情についてお話しします。
10月18日にWindows8.1が発売され、少しずつWindows7からWindows8へ販売比率が変わってきたようです。9月にタブレットなどの携帯型パソコンに向いたCPUであるAtomの新型がでたこともあって、年末のパソコンは今までと違った特徴が出てきています。
まずは、最近人気の出てきているWindowsのタブレット、特に画面サイズが8インチのものが注目を浴びています。理由は10インチサイズのタブレットより軽くて安く、それでいて、画面解像度もそこそこ高く、Windowsソフトが動かせるということです。
重さはだいたい400g前後、しかもバッテリーは8時間もち、値段も4,5万円で購入できるとあって、外でお仕事をしたい方にはうってつけの内容になっています。
以前は、サイズを小さくするとバッテリーが長くもたなかったり、CPUの性能が悪いために動きが今一歩だったりしていたのですが先ほどの新しいAtomとタブレットでの使用を意識したWindows8の登場でその状況は大きく変わりました。さらに、マイクロソフトが戦略的にOfficeまで低価格でセットできるようにしているために即業務に使えるようになっているのも魅力のようです。
2つめは、タブレットパソコンにもなるノートパソコン、2-in-1パソコンです。画面としては先ほどより少し大きくなり、10インチから13インチと小型のノートパソコンのサイズですが、キーボード部分を独立させて、タブレットとしても利用できるようになるものです。
こちらもWindows8からタッチパネルを利用した操作を全面的に出してきたために実現できたジャンルではないかと思います。今までのWindows ではちょっと特殊だったタッチパネル操作が標準機能として使えるだけでなく、画面の見た目もタッチを意識したものになっていることが要因です。
タッチパネルを実際に使ってみればわかりますが、やはり細かい作業には向いていません。CADやパワーポイントでの図形描画などはマウスとキーボードの組合せが楽です。もちろん、入力業務も大量の文字であれば、やはりキーボードのほうが有利です。一方、Webやメールなど閲覧を中心としたを行うのであれば、タッチパネルはとても直感的にできるので便利です。利用目的に応じて使い分けのできる2-in-1は細かい作業もするけど、閲覧だけのときもそれなりにあるという方には向いています。
3つめは、超小型パソコンです。NUCと呼ばれる縦横が11cm程度で高さが4cm程度のインテル社製のものと全体的に1cm程度さらに小さくなっているBRIXと呼ばれるギガバイト社のものがあります。
小さいとは言っても中に入っているCPUは一般的なノートパソコンと同様のものが入っているために性能的には特に問題ありません。高解像度のゲームをやるのにはちょっと問題があるかもしれませんがビジネスで困ることは少ないと思います。
大型テレビと無線キーボード、マウスによるリビングPCとして使うことはもちろん、場所を取りたくない2台目のパソコンにも使えます。また、本体の持ち運びが簡単にできるので、現場と事務所で画面やキーボードだけ双方に用意しておけば、本体だけの持ち運びでデータ交換やソフトを2つ入れる必要もありません。前の2つのタイプに比べると少し特殊な感じはしますが、こちらもCPUの省電力高性能化のおかげで人気が出てきています。
いずれのタイプも大きな欠点があります。それは拡張性が低いということです。タブレットはもちろん、超小型パソコンも外付けでいろいろカバーはできますが、その分魅力が薄れます。2-in-1に関してもほとんどがDVDドライブはついておらず。新しいソフトを導入するのには一苦労します。
また、ほとんど通信環境を内蔵できるものがないためにモバイルルーターやスマートフォンのテザリングが必要な点も少しネックです。とはいえ、SIMだけの販売が増えてきている現状では増えてくるのも時間の問題かもしれません。
今までのノートやデスクトップではちょっとと思っていた方は、ぜひ家電量販店等でその実物を見てさわってください。まだまだパソコンの進化は続きそうです。