前回に引き続き、ノートパソコンの選び方を紹介します。前回はバーコードリーダー、ポインター、テンキー電卓の話でした。
今回は、USBハブと電源、パソコンケースと周辺機器についてお話します。
最近は、軽量小型なパソコンが増えました。タブレットタイプも人気です。昔に比べて、バッテリーの持ちもよくなったので、その点の心配も減ってきましたが、唯一の弱点が接続端子が減ってしまうことです。
小型なのでやむを得ないのですが、USBメモリやキーボード、マウス、プリンターと接続すると当然、抜き差しが必要な事態出てきます。
もちろん、Bluetoothや無線LAN接続で、メモリ以外は接続可能ですので、以前よりは困らないと思いますが、複数のUSB接続が必要な場合もないわけではありません。
USBハブ
ここで登場するのがUSBハブです。昔のUSB-Aに繋ぐ場合は、セルフタイプとバスタイプがあるのを覚えておいてください。セルフタイプは、専用のACアダプタでUSB機器に電源供給できるので、外付けハードディスクやスキャナーのような容量をとるものでも対応ができます。バスタイプは電源はパソコンからもらうので、キーボード、マウス、メモリといった小さい電気量で大丈夫なものを使います。兼用もありますが、基本は持ち運ぶならバスタイプ、据え置きで使うならセルフタイプといった感じです。
最近多いUSB-Cの場合は、電源供給も映像情報も送れるます。さらにUSB-PD対応だと電源供給の容量も大きいため、外付けディスプレイがUSB-C一本で送れるのです。さらに電源関連と一体化したり、映像情報をHDMI端子に流したり、LANポートまでもった多機能なUSB-Cハブが出てきています。
パソコンの仕様次第ですが、電源供給に使っているUSB-C端子にハブを繋いで、USB-A端子やUSB-C端子を複数とHDMIやLAN端子まで一気に増やせるので、端子の少なさをカバーできるのがありがたいです。
電源アダプタとケーブル
では、次は電源です。電源は電源アダプターとケーブルの話をします。最近はほぼUSB-C形状の電源が増えてきました。そのため、アダプターもノートパソコンの付属品ではなく、複数の充電が同時できるACアダプタとUSB-Cケーブルの組合せでタブレット、スマホ、ノートパソコンを同時に充電できるようにしたり、ひとつの充電アダプタも複数の機器で共有できるようになりました。
それぞれ専用のケーブルやACアダプターをもっていた時代だと、その重量と体積で凹みそうな気分になったのを思い出します。そう意味でUSB-Cの電源アダプタとUSB-Cケーブルの選定が重要になります。できるだけ兼用するのであれば、USB-C電源は単独で65W以上、複数なら100Wを選んでおくと安心です。USB-Cケーブルは電源供給専用で使うのであれば、100Wに対応したケーブル、さらに映像情報等のデータ転送にも使いたいのであれば、20Gbps以上が理想です。
最新のUSB4の一番いい仕様だと電源供給が100W、40Gbpsですが、電源供給だけのケーブルも販売しているので注意してください。ちなみにほぼ似た規格でThunderbolt4というものがあり、このケーブルが一番いいですが、値段も一番高いです。余裕があれば一家に一本あると助かると思います。
パソコンケース
最後はパソコンケースです。インナータイプとバッグタイプがあります。インナータイプだと100均にもあるので、かばんに入れるけどカバーが欲しいという方はこちらを選んでください。バックタイプは手持ち、肩掛け、リュックタイプがあります。
パソコンと電源ケーブル、マウス程度なら小さくても大丈夫ですが、書類やその他筆記具等を入れるとなると容量が必要になります。また、出張等でキャリーケースの上に載せたい場合はキャリーサポーターと呼ばれるキャリーケースの持ち手に引っ掛けるようなバンドがついているものがお勧めです。インナーとバックと一つずつ持っておくと応用が利くと思います。