パソコンの選び方2020【テレワーク】(その6)

今回もテレワークが増えたことで購入を考えている人向けにパソコンの選び方についてお話しします。

前回に引き続き、周辺機器のお話しをしますが、今回は外出先でのテレワークに関する周辺機器についてお話しします。

(6) 外出用周辺機器

まずは、モバイルルーターです。正確にはモバイルWiFiルーターで、インターネットに接続できるモバイル回線が内蔵された無線LAN機器用のルーターです。可搬性なので、バッテリーを搭載しており、比較的小型です。バッテリーも連続で使い続けなければ、8時間から10時間ぐらいもちますので1日つかうことが可能です。

モバイル回線は一般的にNTTドコモやau、ソフトバンクの回線を使います。とはいえ、これらの携帯電話会社と直接契約するよりもMVNOと呼ばれる仮想移動体通信事業者から格安SIMとセットで販売されているのでこれを購入・契約することが多いです。

SIMとは通信のためのIDが入った小さなカードです。これをルーターにセットすることで契約した通信事業者の回線が利用できるようになります。格安だと月額千円ぐらいで3GBまでの通信ができるようになります。動画閲覧やビデオ会議を行うには少ないかもしれませんがメールやWebでの調べものであれば十分な量です。

通信量が心配な方は、最初に一番安いもので契約し、通信量を測定します。モバイルルーターには累計通信量が表示されるので、これで月あたりの通信量が把握できます。ビデオ会議ならどれくらい、メールやWebを普通に見たらどれくらいなど測定してみましょう。

その後、契約内容をみなしますが、契約によって、変動する通信量に対して、追加購入できるものや自動的に料金が変化する者、繰越処理(前月の未使用分を今月使える)などいろいろなオプションがありますので、単月でなく、複数月で自分の通信量を見極めて、契約を見直すことをお勧めします。

つまり、このモバイルルーターを導入(ハードは購入、通信は月額で契約)することで、どこにいてもインターネットに接続できる環境を整えることができるのです。

さらに、このモバイルルーターは複数の無線LAN機器を同時に接続できるので、タブレットやノートパソコン、スマホと複数台で接続し、使い分けをすることも簡単にできます。また、クレードルと呼ばれるオプション機器を導入すると有線LANにも接続することができます。ちょっとしたスモールオフィスが誕生ですね。

なお、タブレットやノートパソコンにはこのSIMを内蔵できるものもあります。もし、1台しか利用しなくて、ルーターの持ち運びが面倒だと思う方は内蔵型を選択してもいいかもしれません。

もう一つはモバイルバッテリーです。内蔵バッテリーはモバイルルーターであれば、1日持つとしても、タブレットやスマホは意外と持たないことがあります。また、朝充電し忘れてたということも少なくありません。

その時に活躍するのがモバイルバッテリーです。選ぶ基準は容量と出力、ポート数です。まずは容量はmAh(ミリアンペアアワー)という単位表されます。一般的なスマホで3000mAh、タブレットは5000から10000mAhぐらいです。モバイルバッテリーは小さいもので3000から5000mAh、大きいもので10000から20000mAhぐらいありますので携帯するタブレットやスマホのバッテリー容量や利用時間で選びましょう。

次に出力とポート数です。出力は電圧と電流です。一般的なスマホ、タブレットであれば、5Aで1~2Aが多いですが、急速充電に対応できる機器はこの電流量が増えます。また、機器によっては同時接続できるポートが2つ以上ついているものもありますが、同時に2A以上出せるものもあれば、合計で2Aというものもあります。この場合は2口だと、両方が1A、1Aか、一方で2Aで、一方は使えないといった状態になることもあるので、よく調べて購入しましょう。

また、一般的にUSBケーブルによる充電なので、接続形状がTYPE-Aと呼ばれるものが多いのですが、TYPE-Cの形状も増えてきているので、自分の機器の充電ケーブルの形状も必ず確認してください。容量や出力、ポート数で選んだ後、どうしても形状で見合ったものがない場合は変換アダプタで形状を変更することも可能です。

2つの機器ですが、外出先での作業には必須だと思います。通信環境がなくて困ったとかバッテリーが切れて困ったとの経験がある方はぜひご検討ください。

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